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ストレスで時間を無駄にしないための休憩パターンを身につける



佐々木正悟 「本当に、自分にとって間違いなく意義がある、とわかっていることをやっているのに、モチベーションがいまいちわかないし、ストレスを感じます。こうした性格は、治せませんか?」

というご質問を以前に、いただいたことがあります。

まず最初に、これは性格ではありません。

間違いなくやる意義があることをやっていてもやる気になれないとか、ストレスを感じるのは、ごく普通のことです。

誤解されていらっしゃるのは、「100%意義があるとわかっていることをやる」のなら、モチベーションが湧くと思い込んでいる点です。

そういう「心理法則」はありません。意義がないことをやるよりは、意義のあることをやったほうがモチベーションが湧く可能性は高いでしょうが、「絶対わく」わけではありません。

もう1つ、誤解があります。

「100%意義があるとわかっていることをやる」のなら、ストレスがないと思っているところです。そんなことはあり得ません。むしろストレスがあるかも知れません。

意義があるとわかってはいるが、長期的に取り組まなければならないことというのは、いわゆる『7つの習慣』の「第2領域」に関することがらなども含むでしょう。

第2領域でもストレスを感じるというのは、決して不思議なことではありません。第2領域は、定義上、すぐに成果となってフィードバックされないので、むしろストレスを感じやすいということがあります。

英語の勉強を初めても、すぐにその成果が現れないのに、一定の訓練を必要とするわけですから、「発音練習」などにストレスを感じても少しも不思議ではないのです。

考え方次第では「本当に価値があることをやっているときにはストレスを感じない」ということもあるでしょうが、それにはどことなく、精神論に傾きすぎて、理想論に走りすぎている印象があります。

むしろ、第1、第3領域のほうが、ストレスを感じにくいとすら、私には思えるのです。緊急度の高い案件を片づけるときのほうが、作業に取り組む意味がはっきりしているからです。

何をどのくらいやったら、ストレスを感じるか?

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これは学術的とは言えないところもありますが、私は「ストレスには波があり、その第一波を感じるまでの時間がだいたい決まっている」という経験則を持っています。

たとえばこのシゴタノ!に関して言うと、スイスイ文章を書き進められる場合にはともかく、ちょっと考え込んでしまって手が止まって悩みはじめると、うんうん唸っている時間にはストレスを感じます。その波はまず1分以内に実感されます。

なぜ1分とわかるかというと、そういう時間が来たら私はすかさず「たすくま」で、他のことへ脱線しようとするまでの時間を計っているからです。実際に、エッチな漫画とかに脱線してしまうこともままあります(ちなみにこれは、ストレスから現実逃避する習癖的な行動パターンで、無自覚に繰り返していると「ゆるい性的快感」への依存症につながりかねない脱線です)。

この記録以来、1分で脱線するのは避けるように努力する新たな行動パターンを身につけました。

すると、どうしても耐えがたくなるまで、ストレスレベルが上昇します。それに耐えられる時間の限界はだいたい、8分前後です。

それ以上耐えようとすると、仮に脱線しなくてもシゴタノ!について考えなくなってしまうので、休憩を入れます。

冒頭にご質問に対してお伝えしたいことは、このような時間を計測するべきだということです。

意義のあることをやっても、ストレスはあるのです。モチベーションが湧けばストレスなど克服できるというものではなく、モチベーションが高くてもストレスが高ければとても苦痛になります。

古典的心理学に、心的飽和という概念があります。同一の作業を繰り返すと、心理はそれに耐えがたいと感じるものです。

ストレスの第一波が来るまでの時間を知り、それにまずどう対処するかを考えるべきです。そして、耐えられるストレスの最大レベルが訪れる時間も計り、その前に休憩を入れるべきです。

そうすればストレスに耐え忍ぶ問い無駄な時間の使い方が減り、かなりの時間を節約できる上に、きつい作業のつらさが軽減されるでしょう。

▼編集後記:
佐々木正悟



1月28日 ライフハック@静岡

年明け、静岡でライフハック@を開催します。
静岡でやるのは実は初めてで、年明け最初のライフハック@でもあります。

新鮮な気持ちでスタートしようと思います。ご都合よろしい方はどうぞよろしくお願いします。