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ノマドのためのタスク管理の技術#06:確実に時間の読めるタスクを押さえる

By: MIKI YoshihitoCC BY 2.0


佐々木正悟 以前、『15分あれば喫茶店に入りなさい。』という書籍を店頭で見かけました。「さすがに15分では入れないなあ…」と思ってスルーしてしまったのですが、その後しばしば「何分あれば入る?」という問いに対して、必ずしも答えが出ていないことがひっかかっていました。

15分あれば喫茶店に入りなさい。
15分あれば喫茶店に入りなさい。 齋藤 孝

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仕事をしたいとき、考え事をしたいとき、読書したいとき、単に休みたいときで、それぞれ違っているのですが、なにをするにはどのくらいかけるのかが明らかになっていれば、やること次第で喫茶に入るかどうかを決められます。

その際、どのくらいかかるかがやるとき次第で大きく変わるような作業では、基準になりません。私はブログを書くのにかかる時間が、8分から45分と幅が出てきたので、喫茶でブログは書きません。

一方、日経ウーマンの記事はだいたい27分前後で1週分が書き上がります。これは「喫茶でノマド」するにはうってつけの仕事です。ですのでもしもネタがEvernoteに入っていると思い出せて、かつ30分以上時間がとれるなら、日経ウーマンの記事をゆっくり打つために、喫茶に入ることはあります。

この場合、喫茶に入ったとしても純益が残るかどうかも、一応計算に入れます。

外出中は「最後までやりきる」

喫茶と言っても私が仕事をするのは、多くの場合マクドナルドかそれに類する場所です。喧噪のある空間であれば、比較的自分の仕事に埋没していても、あまり気にされずに済むからです。だからかえって仕事に集中できます。

技術的な話になりますが、私はずっとMacBookAirだけをもちだして仕事をするようにしています。Dropboxの同期が終わっていなくても、Evernoteの同期が終わっていなくても、持っているMacはそれ一台ですから関係ありません。

また、ネット環境も必要ありません。仕事をするためのアプリケーションと資料は全てMacに入っているからです。

MacBookAirの電源アダプタも充電器も持ち歩きません。30分〜1時間程度であれば、絶対に電池がもつからです。とにかく普通のペースで一仕事終わりさえすれば良いのです。むろん長丁場のセミナーなどでは別ですが、ほとんどのセミナー会場には電源があります。

外出先で仕事をするメリットは様々ありますが、1つには時間が区切られていることであり、区切られた、ややもすると手からこぼれ落ちそうな時間で「何か」を完了してしまうことにあると思います。30分という箱を用意し、その気になればそこで確実に終わらせられる仕事に取り組むようにしているのは「区切りの中で終わらせる」意味を見つけたいからです。

そんなことは「ノマド」以前からやれたといわれればそうですが、何度か書いているように、やろうとすればやれることと、確実にやれることは違うことです。私は出先でダウンロードしたりネットをつないだりしたくありません。なぜなら時間が惜しいからです。

やろうとすればできる環境においては「環境構築」に意外な時間を取られます。私が一台のMacという体勢にこだわりたいのは、開けばその瞬間、閉じたときの続きができるからです。高級感あふれるカフェよりマクドナルドが良いと思うのは、どこにでもあって、パッと作業を始めても注意を惹かないからです。コーヒーも安いので、仮に15分で出ても惜しくはありません。

加えると、外で仕事をするときだけ、「終わらせること」にこだわります。普段は「少しでもすすめること」だけに注意しますが、外では「最後までやりきること」にしています。帰宅したら原稿をメールするだけの状態にしておくことが、外でわざわざ仕事をしたメリットを確保することのように感じるからです。

とにかく外で、無理な環境で仕事をするからには、苦労してそうしただけの利益を確定しておきたいところです。