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「今日中に終わらせなくてもいい」という絶大なる安心感があると仕事がどんどん進む



大橋悦夫「何月何日までに提出」という約束をした場合、その作業ができるのは前日まで、と考えています。

仮に「何月何日の12時まで」と時間まで指定されていたとしても、前日までに仕上げておいたほうが安全です。

当日の午前中を当て込むのはリスキーだからです。

また、こちらが出す成果物が相手にとって、その日最初に目にするものにしたい、という想いもあります。

「締め切りは今日だけど、いつ受け取れるのかな?」

などとモヤモヤさせたくないからです。

逆の立場で考えてみると分かりやすいでしょう。

当たり前のことをするだけで、相手にものすごく喜んでもらえる(ことも)

予約した商品が、発売日の朝一番に届いたら、すごくうれしいですよね?

一方、「午後になっても、夕方になっても、まだ届かない…」となると、何となく損をした気になるものです。

もちろん、すべての仕事がこれほど待ち望まれるようなものばかりではないかもしれません。

clap-w250それでも・いつでも・朝一番、という姿勢で常に臨んでいれば、自分にとっては当たり前になり、相手によってはサプライズになることもあるでしょう。

当たり前のことをしているだけなのに、相手にものすごく喜んでもらえて、こちらとしてもうれしい、ということが起こるようになるわけです。

そのためにも、締め切り前日を自分にとっての締め切り日と考えて、そこから逆算して計画を立てることが第一歩になります。

もっと言えば、締め切り前々日までに完成させて、前日は最終確認だけで済むようにしておくくらいのほうが安心でしょう。

難しく感じられるかもしれませんが、むしろラクです。

締め切りから逆算してステップを組み立てて、それぞれのステップ間がゆるやかな傾斜になるように設計すればいいからです。

「いつの間にか完成している」という感覚

例えば、ブログの記事であれば、記事公開から遡って、

●金曜日の朝に公開

●木曜日に最終確認して配信予約

●水曜日に記事を書き上げる

●火曜日に記事の下書きと画像などの準備を行う

●月曜日に記事の素材選定を開始する

という流れになります。

文字通り、流れ作業のように前日から送られてきた中間成果物に少しだけ手を加えて、翌日に送る、というリレーを繰り返しているうちに、いつの間にか完成している、という感覚です。

この「いつの間にか完成している」という感覚を一度でも体験できれば、それが成功体験となって軌道に乗りやすくなります。

また、作業負荷が各曜日に分散するため、一日で一気に一本の記事を書き上げるのに比べて、負荷が圧倒的に軽くなります。取りかかりやすくなるのです。

「今日は下書きだけ書けばOK? だったら今すぐやってしまおう☆」

daytimepc-w250という具合に。

「何が何でも今日中に終わらせないといけない」というプレッシャーから解放されるので、のびのびと仕事に取り組むことができます。

「今日中に終わらせなくてもいい」という絶大なる安心感がポテンシャルを引き出してくれるのでしょう。

北風と太陽の話ではないですが、

  • 無理強いすると最低限しかパワーが出ない
  • 裁量を与えると最大限のパワーが出る

という法則がありそうです。

↓そういえば、今回ご紹介した考え方は、以下の本の主張に近いです。