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後で読み返したときに自分をハッとさせる

前回は、「4行日記」を読み返す効用についてご紹介しましたが、特に最後の「【気づき】ピックアップ」をより強化するためにはどうすれば良いかを今回は考えてみます。

「【気づき】ピックアップ」の実態は、【気づき】を読み返しながら、気づいたことを行動に変換することです。「あぁ、そうか!」あるいは「なるほど!」という瞬間風速的な得も言われぬ高揚感も、“標本”としてカタチに残しておかなければ、いずれ霞んで消えてしまいます。

とはいえ、せっかく得られた何かも、何らかの形で標本にしてあとでじっくり観察できるようにしておかなければ、飲みの席での武勇伝にとどまってしまいます。自分の都合でいくらでもゆがんでいく記憶と違い、その時の自分にしか表現できない言葉で書き残された記録は、実体験には及ばないものの、読み返すことで思い出すきっかけになります。

ひらひらと野に舞う蝶を、その時の空気や動きも含めて完全に捕らえきることはできなくても、ピンで留めて標本にしておくことによって、その蝶を観るたびに空気と動きが自分の頭の中に再現されるでしょう。

では、うまく「再現」できるような“標本”を作るにはどうすれば良いでしょうか。

1年続けてきてたどり着いたコツは、読んだときに「えっ、本当にそうなの?」あるいは「なんでやねん!」などと思わずツッコミたくなるような、「引っかかり」を仕込んでおくことだと考えています、今のところ。

そのためには、スパッと言い切ること。まずは何はともあれ言い切ってしまいます。

すると「この不確かな世の中、なぜそれほど自信たっぷりに断言できるのか?」という条件反射的な反発が生じます。そして意識の矢印は自然と理由を書くことに向かいます。

理由を知れば「なるほど、わかった」と一応の納得を迎えます。が、すぐに「でも、いまいちピンと来ないなぁ…」という揺り戻しがやってきます。

そこで、具体例を出すことで畳みかけます。

以上をまとめると、

 1.言い切る
 2.理由を書く
 3.具体例を出す

という3ステップになります。

「○○と掛けて××と説く」「して、そのココロは?」という問答がありますが、こうした紋切り型に落とし込むことによって、思考がフォーマット化され、拡散を抑えて結論に収束していきやすくなります。

ちなみに、先ほど「【気づき】ピックアップ」の実態は、気づいたことを行動に変換すること、と言い切りましたが、なぜそう考えられるのかという理由は、気づきにともなう高揚感をそれが消え失せてしまう前にカタチに残して後から活用したいから、であり、その具体例は今回のエントリーそのものです。

前回書いた内容を読み返して気づいたことをピックアップしてみました。