本を読みながら何か思いついたことをメモしたくなったら、たすくまを使うようにしています。
あらかじめ「アイデアメモ」というリピートタスクを作っておき、メモする際にこれを呼び出します。
「アイデアメモ」は以下のようにタイプを「-」にすることで、普段はタスクリストに現れないようにしています。Evernoteにノートを作るのに特化したオンデマンド・タスクというわけです。
▼実際に作成されたノート
たすくまでメモを残すと何がいいのか
たすくまはタスク管理ツールであると同時に行動記録ツールでもありますので、アイデアメモをタスクとして「実行」しておくことで、
- どの時間帯に思いついたのか
- どのタスクの前(後)に思いついたのか
を後から振り返ることができるようになります。
また、読書メモであれば予め書籍のタグをEvernoteに作成しておくことで(未作成なら、たすくま上で新規作成してもOK)、Evernote上での整理の手間が省けます。
書籍タグで絞り込むことで、たすくま上でもメモを俯瞰できます。出先で確認したい場合はEvernoteアプリを開くよりも速いです。ただし、指定した最大30日間の範囲しか検索対象にできないので、それ以上の長期にわたるメモはEvernoteをチェックします。
ちなみに、読書メモやウェブクリップのうち、まだ所属先のプロジェクトが未定のものは「0.Inspiration(発想)」というノートブックに格納します。その後、読み返したり加筆を繰り返すことで、「1.Idea(着想)」 → 「2.Hint(糸口)」という順番に“昇格”していき、「3.ネタ(実)」に到達すると、ほぼそのままの形でアウトプットに使える状態になっています。
成長スピードがそれぞれに異なる複数のアイデア群を同時に育てている感覚です。これらのノートブックがそのためのケージとなるわけです。
「放牧」と「交配」
ちなみに、この「同時に育てる」という感覚は8年前に読んだ『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』という本にあった「放牧」(情報を片づけずにおく)と「交配」(新しい情報が生まれること)というメタファーにインスピレーションを得ています。
本書については以下のような記事を書いています。
» 大量の情報を“放し飼い”にしながらアイデアを生み出す方法
著者は、情報を片づけずにおくことを「放牧」、新しい情報が生まれることを「交配」と呼んでいます。種の掛け合わせのメタファーですね。
そのうえで、様々な「交配」の事例が紹介されています。
本書よりプロセスだけ抜き出すと次のようになります。
- 1.集める
- 2.寝かせる
- 3.放牧する
- 4.化学反応を起こさせる(交配)
- 5.アイデア!
このプロセスだけ眺めると、ジェームス・ヤングの『アイデアのつくり方』を連想させます。
1.事実を観察する(収集)
2.咀嚼する(整理)
3.放り出す(寝かす)
4.アイデアが飛び込んでくる(ユーレカ!)
5.現実に適用する(実用化)でも、微妙に違うところがあることに気づくでしょう。そう、「放牧」と「化学反応」というステップの存在です。この2つに注意しながら、それぞれ見ていきます。