だから、一日の作業時間は恐らく夜型の方が長く取れると思うんです。気持ち的にリミットが伸ばせるからですね。
ところがですね。
仕事の時間が短いからと言って、作業に大きな影響が出るんですか?という問があれば、答えはNOです。
この記事にはなるほど、と思いました。
朝活うんぬんについてはここではおいておきます。何に感心したかというとこのエントリで言われていることは
- 朝活している人の方が仕事をしている時間が長いわけではない
- にもかかわらず仕事の成果にあまり変わりがない
- ということは結果として時間をうまく使えていることになる
ということなのです。
私はこれに加えて「もしかして一歩間違うと、朝活している人の方が仕事をしていないのかもしれない」と勘ぐってみたりしました。
「夜型の方が長く取れると思うんです。気持ち的にリミットが伸ばせるから」というのが危険なのです。
仕事する時間そのものが減る
私はタスクシュートで「時間に強い制限をかける」というやり方を実践し、提唱するようになってからというもの「それでどんなにトクをしたんですか?」と問われ、そのたびに困りました。
つまり「可処分所得が増えるみたいに、時間が増えたんですか?」と尋ねられるわけです。この答えには「ほとんどノー」としかいいようがないのです。
「でもラクになった」というのが私の偽らざる心境なのですが「分刻みでスケジューリングして(これも誤解なのですが)、楽になれるわけがない。そうか、あなたはマゾなんだ!」という結論にいたる方が多いのです。
違うのです。
タスクシュートでラクになったのは、たぶん「ホームページを作る人のネタ帳」で指摘されているとおり「リミットがかかったから実活動時間や仕事時間に制限がかかっている」のです。
要するに、あまり多くの活動をしないようになったのです。でも時間はキツキツで、時間に余裕があるわけではありません。でも、活動量が減った分だけラクになったのです。
実に単純なことです。
以前は10時間でこなしていたことのうち、1時間分を「やらなくなった」のです。9時間でやるようになったのではなく、9時間しか働かなくなったのです。1時間は余ったのではなく、休んでいるだけなのです。
タスクシュートで見えるのは「時間対可能作業量」です。それはあまりにも少ないことがわかるというのが、タスクシュートユーザーの共通する見解です。タスクシュートで仕事が早くなるわけでもなく(少しはなりますが)、タスクシュートで時間の使い方がうまくなるわけでもなく(少しはなりますが)、しかしタスクシュートを使うことで「できるだけ多くのことをやめるようになる」のです。
すると、ストレスが減ります。仕事する時間そのものが減っているのですから、これといったことをしなくても、そうなるわけです。
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