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時間は感覚では管理できない



佐々木正悟 私は週に2回、テニススクールに通っています。

行きも帰りも、身支度から移動までを合わせると約1時間。
スクール自体は約2時間。
計4時間となります。

つまり、準備を12時に始めたら、帰宅する頃には16時になっている、というわけです。

これだけの時間をとることだから、時々はやはり、休まなければならないこともあります。

娘が熱を出したなどの時、運悪く妻に用事があったりすると、テニスを休むしかない。

といっても、娘ももう6歳なので、熱を出したからといって、ずっとつきっきりで面倒見てなければならないわけではない。

テニスは休んで家にいますが、看病にずっと時間をとられるわけではないのです。

こういうときに、妙な錯覚に陥ります。

無限に時間があるかのような錯覚

まるで、無限に時間を得たような気がするのです。テニスを休んだ時間、家にいて、仕事をすることになるので。

確かに4時間というのは、オプションとして手に入れたならば、とても大きな時間です。

しかし、テニススクールに往復して、レッスンをしたら全部使い切る時間でもあります。無限でないのは明らかです。

この「無限に時間がある感覚」は、2時間を超えたオプションとしての時間には、たいてい生じる錯覚で、私の時間感覚が、タスクシュートを使ってもう10年近くになるのに、相変わらずいい加減なものだと痛感させられます。

子供が1万円もらうと、億万長者にでもなった気になるのと、同じようなものです。

4時間あっても、いちおう娘の世話もして、本の原稿を書いて、休憩して、メールのやりとりでもすれば、いくらも残りません。油断していると、それらすらもできないで、消えてしまいます。

以前であれば、そうして時間を使い果たしてしまうと、強い後悔の気分が盛り上がっていました。4時間もあって、原稿一本しかかけずに終わってしまった、と思うとやりきれない気持ちになったわけです。

タスクシュートを使うようになって以来、変わったことの一つがここです。過ぎ去った時間について後悔しなくなりました

テニスに行っていたら、原稿は一本も書いてなかったのです。それでもテニスにい行っていたら、残念だとは思ってなかったでしょう。だから、行かずに原稿一本かけたのは、後悔するようなことでもないのです。

4時間とはいえ、限りはある時間です。まとまった時間でも、そんなに多くのことはできないのです。そういうデータは、私の手元に山ほどあります。

だいたい、そんなに時間を惜しむなら、「後悔」などに、時間を使っていてはいけないのです。

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▼編集後記:
佐々木正悟



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