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「明日は絶対にやろう!」という自分との約束を確実に守るためには?

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大橋悦夫クルマに経済速度があるように、ヒトにもほどよく“走り”続けられるスピードというものがあります。

ここでいう「走る」とは「仕事を前に進める」ことを指します。

このほどよいスピードを見極めたうえで、スケジュールを立てると、アップダウンの少ない平坦な道を快適に走り続けることができます。

理想は、緩やかな下り坂が続くコース。

最初に負荷の高いヘビーな仕事に取り組み、徐々に負荷の軽いライト仕事に移っていきます。

ここまで読んで、もしかするとこんな風に思われるかもしれません。

「朝っぱらからそんなヘビーな仕事なんてできないですよ」

と。

困難な仕事は、いつやっても困難

でも、朝一番という時間帯はエネルギーがマックスの状態にあります。

時間がたてばたつほどエネルギーは消費されて減っていきますから、ますます分が悪くなります。

エネルギーをほとんど消費しない簡単な仕事から先に手を付けていると、当然ですが、多くのエネルギーを必要とする困難な仕事が後回しになります。

その結果、エネルギーが枯渇し始める夕方に困難な仕事に対峙させられることになるでしょう。

もはや“勝ち目”はほとんどありませんから、「また明日にしよう」ということで、先送りを余儀なくされます。

確かに、ウォーミングアップよろしく、朝一番は簡単な仕事から始める、という考え方もあります。

でも、その簡単な仕事は本当に「ウォーミングアップ」なのでしょうか?
困難な仕事から一時的であれ逃れるための時間稼ぎだったりしませんか?

困難な仕事は、いつやっても困難なものです。

であれば、最も“勝ち目”の見込めるエネルギーマックスの朝一番にアタックするのが最善です。

こうすることで、昨日の自分との約束「明日は絶対にやろう!」を守ることができます。

「毎日」する効果は、あなたの期待をはるかに超える

もう1つ、ポイントがあります。

それは「毎日少しずつ取り組む」ことです。

以下の本では、この大切さが実にこんこんと説かれています。

» マニャーナの法則 明日できることを今日やるな


「少しずつ頻繁に」やる効果については、何度かお話ししました。同じように「ファースト・タスク」も、「毎日」やることが大切です。

「毎日」の定義はあなた次第。7日という場合もあれば、週末を除いた週5日の場合もあるでしょう。

大切なのは、あなたが決めた「毎日」、欠かさずやることです。

ただし、毎日の目標が大きすぎると、重荷になって失敗します。
毎日レポートを3時間書くというのは無理。
3時間と考えるだけで意気消沈です。

「5分間だけでも」にすれば、朝一番でも毎日でも問題ないでしょう。

1時間ならできない理由をつくれますが、5分間なら、できないことの言い訳はつくれません。

旅行や出張の日があれば、はじめに「毎日」を「仕事ができる日」と決めておけば問題ありません。

ただし、できない日は前もって決めておくこと。その日になって「できない」というのはダメです。

言い訳はつくれても、あなた自身が失敗と認識します。
事前に「しない」と決めておけば、失敗にはなりません。

失敗は失敗を生み、成功は成功をさらに拡大します。

「ファースト・タスク」の達成には、成功の積み重ねが大切なのです。

気分が乗る日はやれるだけ、調子の出ない日は5分間でかまいません。「毎日」する効果は、あなたの期待をはるかに超えるはずです。


ということで、なかなか手を付けがたい「手ごわい仕事」を抱えはじめたら、

  • 1.その仕事を一日の最初に持ってくる
  • 2.少しずつ毎日取り組む

ようにすると、うまくいきます。

参考文献:

» マニャーナの法則 明日できることを今日やるな