「やるべきこと」と「やりたいこと」とが一気に押し寄せてきたとき、たいていは「やるべきこと」を優先しなければ、という強制力が働きます。
これは、目の前にある「やるべきこと」を片づけないかぎり「やりたいこと」に手をつけにくいと感じるからだと考えられます。
とはいえ、当座のタスクリストが「やるべきこと」ばかりになると、少し息苦しく感じます。
そこで、「やるべきこと」も「やりたいこと」も区別せずにひとまとめに整理していきます。
以下、そのための3つのステップです。
「やるべきこと」と「やりたいこと」を整理するための3つのステップ
『「ひとり会議」の教科書』に以下のようなワークが載っています。
1.問題、不安をすべて書き出す。
2.グループごとに分ける。
3.さらにそれぞれを次の4つのパターンに分ける。
A「いついつにやる」(To Doにいれる)
B「誰々に頼む、聞く」(To Doにいれる)
C「受け入れる」(解決不可のことは悩みつづけてもなんにもならないのです)
D「捨てる」(全部できなくてもいい。優先順位の低いものは捨てる)
これを少しアレンジして、以下のような3つのステップで整理していきます。
1.最終的に得たい結果をリストアップする。
2.グループごとに分ける。
3.さらにそれぞれについての次のアクションを決める。
以下、実際にWorkflowyを使って整理したものです。
1.最終的に得たい結果をリストアップする。
思いつくままに書き出します。
2.グループごとに分ける。
結果を一つひとつ眺めながら“仲間”ごとにグループに分けます。
この段階で「今はいいか」と思えたものはこのリストからいったん除外します。
3.さらにそれぞれについての次のアクションを決める。
それぞれの結果ごとに「この結果を得るためにまず何をする?」という問いかけをし、その答えを書き込みます。
まとめ
とにかく書き出して、振り分けて、それぞれごとに次のアクションを書き出す、というだけのシンプルな3ステップです。
おそらく「次のアクション」を考え始めるあたりから「おお、これならすぐにできそうだ!」という気持ちがわいてくるはずです。
やることが増えすぎて途方に暮れそうになるたびにこれをやると、前向きにリセットができて良いと思います。
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参考文献:
レビューが重要なのはわかっているけど、なかなか時間が取れずに先送りを繰り返している、という方におすすめの一冊です。レビューの印象が変わります。レビューの“レシピ”がたくさん載っているので、「これは」というものを試しているうちに自分なりにしっくりとくるレビューができるようになります。
» 1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書
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この例は、「押し入れの掃除」についての長期計画です。
思いついたものを次々と書き出していき、それぞれごとに何をすればよいかをぶら下げていくという手順を繰り返していくことで、何をすればよいかが明確になります。そして、いくつかのカタマリ単位で手を付けていくことができます。例えば「今日は衣装ケースの整理をしよう」といった具合です。
これは、結果として「計画を細かく砕く」ことになります。
「やりたいこと」だけをやり続けるのは最初は良くても、いずれ苦しくなるのです。やり続けられたとしても、熱が冷める、ペースが落ちる、といった“故障”は避けられないでしょう。
これを防ぐためには、自分の可処分時間における「やりたいこと」にかける時間の最適な割合を見つけて、これを守ることです。
記録は記憶のサムネイルのようなもので、思い出すときの手がかりになるのです。
あるいは、記録は記憶のエサのようなものともいえます。自分にとって大事だと思うことを記憶にせっせと与え続けることによって、記憶はどんどんシャープな感性を身にまとっていくからです。