何事もとらえ方次第で見え方が変わってきます。そして、とらえ方は信念によって決まってきます。つまり、信念を変えれば、見え方を変えることができる、ということになります。
では、信念とは何か?
それは、判断のより所であり、行動の基準であり、人生の北極星であるところのものでしょう。
そうなると、簡単に変えられるものではない、むしろ簡単に変わってしまっては困るものといえます。逆にいえば、一度だけがんばって変えてしまえば、その後は揺るぎないものとして効果を発揮し続けるのです。
こういったものをさす言葉の1つに「習慣」があります。ということは、信念とは習慣といってもいいのではないか、と思えます。
最近読み始めた『「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント』という本に次のようなくだりがありました。
私たちが身につけた習慣は、ある事柄や考えが意識に深く入ったか、もしくは何度も何度も反復(繰り返し)して見たり聞いたりした結果に過ぎません。それが習慣をつくるのです。
文中の「習慣」を「信念」に置き換えても、違和感なく読めます。
新しいことにチャレンジしようとするとき、まっさきにすべきは、「それ」をうまくやる方法を学ぶことではなく、「それ」をするのにふさわしい信念を得ることでしょう。
多少強引ですが、PCに置き換えて考えれば、「方法」は知識であり、脳というハードディスクに記録(セーブ)されます。一方「信念」は考え方であり、心というメモリ上に展開(ロード)されています。
PCは、メモリ容量を増やすことによってパフォーマンス向上が見込めますが、人間にとっても心を広げること、すなわち様々な考え方を学び、その中から自分がしっくりくるものを選ぶことができれば、自然と脳の使い方も変わってくるでしょう。今まで眠っていた知識が呼び起こされるかもしれません。
『文章は写経のように書くのがいい』という本は、そんな可能性を予感させます。
様々な「書き方」が紹介されているものの、それらを方法として取り入れたとしても、効果は限定的。それよりも、「文章を書く」という行為のとらえ方(信念)を改めるきっかけとしたいものです。
著者も終盤で次のようにまとめています。
この本では、徹底的に「書く側にとって役に立つ文章術、とくに書く側の“心に効く”文章術」について考えてみた。写経のように書く、カルテのように書く、ビジネス文書を使って書く、などいろいろな方法を紹介したが、書く側にとってセラピー効果がある文章というのは、読む側にもすんなり伝わり、その心を落ち着かせる文章である、という結論に達した気がする。
まあ、むずかしいことを考える必要はないし、妙なテクニックや厳しい修練も必要ない、ということだ。
言うまでもなく、これはブログを書くうえでも効き目のある考え方です。方法に惑わされず、心して、心で、読んで欲しい一冊です。
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特に文章を書くことに特化しているわけではありませんが、望ましい行動を起こし、これを継続させるうえでヒントに満ちた一冊。1995年に刊行されて以来のロングセラーであり、本書自体が「行動と継続」を体現しています。
成長法則である。成功法則ではない。
行動の大切さを再認識させる本です。
一回査読した程度では、本書の真髄はたぶんわからない
成功へ一直線
趣向は大きく異なるものの、考え方の枠をぐっと押し広げるうえで楽しく読める一冊。凝り固まった「心」をほぐしてくれます。
「エア」だからこそできること
思いつきを企画へ
ばかにして、ごめんなさい!
かの“分類王”の余人に代えがたき渾身の仕事ぶりを見よ
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現在、文字通り「エントリー」を受付中のシゴタノ!読書塾Vol.2ですが、当初は5月17日(日)が締め切りでしたが、もっと多くの方にチャレンジしていただきたく、締め切りを延長します。
- 締め切り:5月24日(日) 23:59まで
とします。ご応募、お待ちしております!