「予定していたスケジュールよりも大幅に仕事が遅れている。」
「しかも、締め切り間近の仕事もいくつか溜まっている。」
「したくないけれど、今日も残業だ。」
…こんな状況に陥ってしまったら、ついついこう思ってしまいそうになりませんか?
「ああ、自分は仕事ができない人間だ。」
しかしそんなときでも、「自分は仕事ができない人間だ。」などと決して考えてはいけません。今日はその理由についてお話しします。
- 1.「仕事ができない」と思う人は自分で成長を止めている
- 2.「仕事ができないから」を止めたら仕事が早く終わるようになった話
- 3.「なぜだろう?」と考える気力がないとき
1.「仕事ができない」と思う人は自分で成長を止めている
「自分は仕事ができない」と考えることの最も危険なポイントは、そう考えた途端に思考停止してしまうことです。
仕事が遅れていたり、うまくこなせないことには何か理由があるはずです。
元々チームのスケジュールに無理があったのかもしれませんし、今のやり方がうまくいっていないだけかもしれません。
仕事が進まないのは「自分のせい」ではなく「なぜだろう?」と少し考えてみることで、本当の原因がわかって気が楽になったり、自分が原因だったとしても改善のきっかけをつかめることがあります。
「どうせ自分が悪いんだ」と決めつけてしまうことは、簡単に答えが得られるため短期的には気持ちが休まるでしょう。しかし、根本的な問題は解決しないので、いつまでも苦しむことになります。
2.「仕事ができないから」を止めたら仕事が早く終わるようになった話
私も昔はそうでした。入社してすぐに、優秀な人材が多い職場に配属されたため、常に劣等感を感じており、「自分は仕事ができないやつだから、しょうがない」と表面的には笑いながら、心の底では苦しんでいました。
そして、「しょうがない」と考え続けた結果、何年もその状態が続いてしまったのです。
あるとき、「しょうがない」ではなく「なぜだろう?どうしたらいいんだろう?」と考えるようになった結果、良い方向に変化が起きるようになりました。
例えば、「月末の報告書を書くときにいつも時間がかかるのは、なぜだろう?」。それは、記載内容を頭からひねり出すことに時間がかかっていたためでした。
ですから、頭からひねり出さなくても済むように、毎日の作業記録、毎週の作業記録を残すようにしました。
すると、自分の能力自体は変わっていないのに、これまでは4時間以上かかっていた作業が、2時間以下で終わるようになってしまったのです。
3.「なぜだろう?」と考える気力がないとき
とはいえ、本当に苦しいときは「なぜだろう?」などと考える余裕もないこともあるでしょう。
そんなときは、「今はちょっと仕事が多いだけ」と考える程度にし、決して「自分の能力のせい」にはしないことです。
どちらを選んでも問題は解決していません。しかし、自分の能力のせいにしてしまうと、ますます落ち込み、自分で自分の能力をさらに下げてしまうことになりかねないからです。
もう1つのおすすめは、1日の終わりに、今日できたことを書き出すことです(あるいは、あまりできなかった理由)。
書き出すことで、今日の自分の働きぶりを客観的に見ることができますから、多くの場合、「なんだか今日は仕事が進まなかった気がする…」という漠然とした落ち込みを回避することができます。
まとめ
- 仕事がうまく進まないのは「自分の能力が低いから」という思考は、自分の成長を止めてしまう
- 代わりに「なぜだろう?」と考えることで、良い変化を起こすきっかけとなる
- どうにも苦しいときは「今は仕事が多いだけ」と考える程度にし、自分の能力を責めない
Follow @Surf_Fish
今回紹介している「1日の終わりに、今日できたことを書き出すこと」は、特に悩みがない人にもおすすめです。
今日できたことを書き出しておくというのは、すなわち「その日のトピックス」を記録しておくことになるので、その日はどんな作業をしていたのかを後から振り返る際にとても便利だからです。
なお、TaskChuteのようなタスクの実行と記録が同時に行えるツールを日頃から使うようにしておけば、1日の振り返りはツールに残っている作業記録を見返すだけになるので、かなり楽になります。
TaskChuteの詳細についてはこちらの画像リンク先を参照ください。
▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。