昔懐かしパックマンの画面ですが、このゲームにおける「時間切れ」というのは簡単です。画面上の全てのドットを食べ終わる前に、モンスターに捕まってしまうことです。
モンスターは上司でしょうか? 〆切でしょうか? 悪魔のような同僚でしょうか?
なんでもけっこうです。いずれにせよ、モンスターに捕まる前に「タスク」を食べ終える必要があるわけですが、モンスターに捕まるのは「優先順位」を間違えるからです。行ってはいけない方向へ向かってしまうからです。
しかし正しい優先順位を知るのは、非常に難しいことです。なぜなら、ここがあまり強調されないのですが優先順位というものは、一歩動くたびに変化するからです。
タスクシュート式はストレート
よく見かけるこのような付箋と、たとえばTaskChuteには様々な違いがあります。
ですが、こと「時間」という件について、最大の違いは、付箋の方は優先順位について何も示していないところにあります。
上の付箋においても、一番上の項目が最優先事項というわけではありません。実際、違うことをやっています。それは不思議なことではありませんが、ということは、次にやるべきことがどれであるかも、少なくともこの付箋からは分からないということになります。
この状況は、パックマンの画面とよく似ています。一歩動くたびに、状況が変化し、状況が変わるたびに、優先するべき仕事も変わります。もちろん、動いているのは自分だけではありません。上司や、〆切までの日時や、悪魔のような同僚も刻一刻と動き回っているわけです。
そこでタスクシュート式では、パックマンを次のような画面にしてしまうことによって、解決を図ります。付箋式に比べて、タスクシュート式は決して複雑ではなく、実は非常にストレートで単純なことが、この画面を見ていただければわかると思います。
http://eegbulletinboard.com/eve/forums/a/tpc/f/4021098142/m/9191013823
こうなってしまえばもはや、モンスターに追いつかれたり、時間に間に合わないなどということはなくなります。もしそんな事が起こったら、ただその場で足踏みしていたからだということがわかります。もちろんそんなときもあります。シゴタノ!を書きながらよだれを垂らしていたり、なにもしなかったり。
もちろん、仕事が多すぎて「終わりになる時間が明け方の6時だ」というとんでもない事態が見えることもあるかもしれません。だとしても、それは一直線に並べなくたって、避けようのない事態だったのです。タスク管理ツールに、ブラック企業を矯正する機能はついていないからです。
しかし、ここまで状況を単純化されてみると、前進しているかサボっているか、はたまたやることが多すぎるのかが、あまりにあからさまになるから、事態を改善するか、それとも仕事に取りくまざるを得ないような心理になっては来ます。最初のパックマンの場合、仕事をしているつもりで、意味もなくグルグルとモンスターから逃れているだけだったりすることが少なくないのです。
そこまで便利なら「タスクシュートの使い方」を細かく書いておいて欲しい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、それをここに書き出すと本一冊分にもなります。およそブログエントリ向きではありません。
そこで「とゆのタスクシュート」を開催予定です。こちらはタスクシュートの少人数制集中レッスンです。
シゴタノ!の大橋悦夫さん開発の「TaskChute」の具体的操作法、ユースケースなどを身をもって体験していただくレッスンです。
次のようなことでお悩みの方だけを想定しています。
・Taskshuteをインストールしたけど、使っていない
・TaskChuteを使ったり使わなかったり
・自分のTaskChuteの使い方に不安がある
・TaskChuteをいちおう使っているが、効果をいまひとつ実感できていない