TaskChute Cloud ではじめてタスクシュートを始める方むけに、最初にやることの手順を動画にまとめました。
TaskChute Cloud・TaskChuteともに、プロジェクトやモード、セクション、評価などたくさんの設定要素がありますが、使い始めたばかりの段階では、これらはいったんすべて忘れてください。
重要なことは、何を、いつ、どんな順番で、何分かけて行ったのか、を記録に残すことです。家計簿でいえば、何にいくら使ったのか、です。費目(プロジェクトやモード)は後からでも割り当てられます。
以下、サンプルとして、以下2つの手順をTaskChute Cloudを実際に操作したところを動画にしています(音声なしです)。
- 記録からスタートする手順
- 記録をもとにルーチン化する手順
記録からスタートする手順
朝起きてからオフィスにつくまでの一連の行動を、TaskChute Cloud にまとめて入力する操作手順です。通常は、(可能な限り)リアルタイムに実績記録の入力を行うのですが、説明の都合上まとめて入力しています。
以下の項目のうち、タスク名、開始時刻、終了時刻、タスク実行後のコメントの4つのみを入力しています。
▼TaskChute Cloud 記録からスタートする手順(03分54秒)
記録をもとにルーチン化する手順
朝起きてからオフィスにつくまでの一連の行動記録がとれたところで、「明日以降も行う」タスクについてルーチン化(リピートタスクとして登録する)する手順です。
ルーチン化する過程で、タスク名を変更したり、実績時間を参考に見積もり時間を設定したり、タスク実行後のコメント(=反省)を踏まえて、タスクの並び順を変えたり、といったことを自然と行うことになります。
すでに一度実行しているので「こういう順番ならスムーズにできるはずだ」という確度の高い予想をもとにルーチン化を行うため、翌日のタスク実行の精度がアップします。
翌日にもまた新たな反省が得られれば、それをもとにルーチンの調整が行われることになるため、日を追うごとに行動パターンが精緻化していきます。
以下の動画では、説明の都合上「そんなアホらしいことまでメモするの?」と思われるようなコメントを残していますが、それぞれのお仕事に置きかえながらご覧ください。
仕事をする中で、瞬間瞬間に脳裏をよぎる「あぁ、ここはこうしておけば良かった」とか「次回はこうしよう」といった改善のアイデアは、その場で書き留めておかないと、たいてい忘れ去られます。
「これほど重要なことを忘れるはずがない」というものほど後から思い出すのは容易ではないのです。
逆にいえば、その場で数秒から数十秒の時間と入力の手間を惜しまずに投じることができれば、後から何倍にもなって返ってきます。しかもその効用は翌日以降も毎日続きます。
▼TaskChute Cloud 記録をもとにルーチン化する手順(02分35秒)
まとめ
タスクシュートがやっていることをひと言でいうと、使った時間に対する意味づけです。
「何分かかったのか」という定量的な評価もさることながら、「なぜそれをやったのか? そのタイミングは適切だったのか? かけた時間に過不足はなかったのか?」といった定性的な評価こそ有用です。
そこには、明日以降に、極度に限られた資源である時間を最大限有効に活用するためのヒントが詰まっているからです。
言い換えれば、「見積もりよりもだいぶ長くかかっちゃったなー」といった定量的な分析からは、建設的な改善策は得られにくい、ということです。なぜ「見積もりよりもだいぶ長くかかっちゃった」のかが分からない限り、対策が立たないからです。