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仕事をするための「自分の時間」がもっとほしい方へ



佐々木正悟 自分の時間。

これはいままで、「会社で自分の仕事をするための時間」を指す言葉ではなかったはずです。

しかし、「会社にいると、上司や部下や同僚からひっきりなしに割り込まれ、さらに電話対応やミーティングに出席しているうちに、「自分の時間」が全くとれなくなる。「自分の仕事」はいつも残業タイムにやっている」という人にとって、「自分の時間」とは「自分に割り当てられた本来業務をやる時間のこと」なのです。

そもそも「読書をしたり、勉強したり、ゆっくり食事をしたり」といった「自分本来の時間」でもなんでもない、「自分の仕事をする時間」が「欲しい」という事態は切実です。

この、誰にとがめ立てされるいわれもない「自分の時間」を確保する方法を、可能な限り考えていきたいところです。

「自分の時間」はどのくらい必要か?

業務によって必要とする時間というのは、必ずと言っていいくらいちがいます。私の仕事でも、連載を書くのに必要な時間と、プレゼン資料を作成するために必要な時間は、ちがいます。

今日の自分の仕事を終わらせるために必要な時間」はどのくらいでしょう?

この問いに、即答できるようになることが「自分の時間を確保する」ための第一歩となります。

特に部下のいる人にとって、「わからないことや相談事を持ちかけられる時間」というのは、必ず存在するでしょう。

たとえば一時的にそのような割り込みをシャットアウトするにしても、「今からいつになるかわからないけど、私の仕事が終わるまで話しかけないように」というのと「今から15分だけ、話しかけないで」というのとでは、後者のほうが遙かに言いやすいはずです。

「15分で、なにができる?」と思われるかもしれませんが、その問いは重要です。

こう言ってはなんですが、私たちは「意外と働いていない」モノです。「朝から晩まで会社にいて、身を粉にして仕事をしているのに?!」という事実がある一方で、「しかしそこから実稼働時間を抜き出してみると、想像以上に短い」という方もたくさんいらっしゃるのです。

「どうしても必要な時間」を正確に把握すれば、「まとまった時間」を確保しやすくなります。上司に対してであっても、「今から●●分」とはっきり言える意味は小さくありません。

もちろんそれがあまりに長すぎては、受け入れられないでしょう。だから、「まとまった時間」を分解して、「小さなまとまった時間」をいくつかと把握するべきです。

「プレゼン資料作成」でも、「アウトライン作り」と「仕上げ」は全然違います。それぞれの「まとまった時間」がどれほど必要かを算出すれば、少なくとも「残業時間にやっとやってきた自分の時間」にすべてを投げ込まずにすみます。