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TaskChute CloudとTaskChute2とたすくまをどう使い分けるか?


佐々木正悟 TaskChute Cloudがスタートしました。

今回、クラウド版の登場で、上記の問題が一気に解消します。

TaskChute Cloudはウェブベースで動作しますので、Windows、Mac、Android、iPhoneなどウェブブラウザとネット接続環境さえあれば、デバイスを問いません。

また、当然ですが、データは一つなので「同期」という概念はありません。

» TaskChute Cloud(タスクシュート・クラウド)をリリースしました! | シゴタノ!

基本的にはこういうことなので、この点をご理解いただいてご利用いただければいいのではないか、と思うわけですが、個人的な感想などをここで簡単に書いておこうと思います。

どのタスクシュート・ツールを使うか?

現在のところ、

と3つの選択肢があるわけですが、「迷いが生じうる」のは、Windowsユーザーか、それともiPhoneユーザーだけのはずです。

というのも、「たすくま」はiPhoneユーザーでなければ事実上使えません(iPadでも画面拡大によって利用することは可能です)。

また、TaskChute2 をMacで使うのもあまり現実的とは言えません。

したがって、Macユーザーと、Androidユーザーの人は、事実上「TaskChute Cloud」が唯一の選択肢となるわけです。

タスクシュート入門としてのTaskChute Cloud

したがって、なにを選べばいいか迷うという「問題」は、iPhoneユーザーもしくは、Windowsユーザーのケースに限られます。

個人的にはこう考えます。迷ったら、TaskChute Cloudを選択しましょう。

TaskChute Cloudはなんといっても、タスクシュートの「入り口」として最適です。

そういうわけで、最初に「タスクシュート」をしたい人には、これをオススメします。

さらに「迷う」ということは、「自分が何をどう使うかのイメージが確立してない」ということになります。そうであれば、TaskChute Cloudを選んでおくのが無難です。

なぜなら、最後発だけに、一番わかりやすくなっているからです。

また、価格のこともあります。

TaskChute Cloudは月々わずか495円で利用できます。

もちろん、1年、2年、10年、100年と使い続ければ、それなりの金額になるでしょうが、ひと月試すだけであれば500円もしません

「たすくま」は3,680円、TaskChute2は6,600円ですから、「タスクシュートが自分にとってどういうツールかをまず知りたい」のであれば、とりあえずTaskChute Cloudを使ってみるのがいいでしょう。

その後、さらに自分の志向性にあわせたタスクシュートスタイルを追求するために、たすくまやTaskChute2を購入するのでも、遅くはありません。

さらに効率的な時間の使い方を追求したければTaskChute2

では、どういう志向の人に「TaskChute2」が合っているかといえば、「徹底的に効率的な時間管理の飽くなき追求を目指す人」です。

「そんなことはしたくない」と簡単に言う人は多いものの、今の日本のビジネスパーソンは、ほとんどの人がこういうマニアックな「自己管理」を求められていると思っています。

  • 朝はもっと寝ていたいがそうもいかない。
  • 毎日終電。
  • 帰宅してからできることといえば食事とお風呂と睡眠。
  • そして翌朝起きたらすぐに出社。

これが理想的な状況ではない、ややもすれば危険、とわかっていても、転職もできないし、会社もこの状況をどうにもしてくれそうにない。

そしてもちろん辞められない。

そういう人が、「たすくま」だけを使ってどうにかするのは難しく、おそらくTaskChute Cloudでも、物足りないと思えるシーンがきっと出てきます。

理由は、一般的なイメージから考える「使いやすさ」というものは、私たちの時間認知の曖昧さと深く関係していて、ちょっとやそっとで引き離せるものではないからです。

TaskChute2開発者の大橋悦夫さんは、「時間」の「効率的利用」についてかなり独特のセンスを持っていて、「たすくま」や「TaskChute Cloud」の開発者さんたちの感覚とはいささか違います

「たすくま」も「TaskChute Cloud」も、「時間」についてはタスクシュートに依拠しており、その最も原形的な部分を、TaskChute2の利用によって最大限享受することができます。

そこまで必要ないという人のほうが、通常の意味では幸せだと思いますが「時間をどこまでも無駄なく活用せねばならない」人についてはTaskChute2こそがオススメなのです。

しかも「ふつうにTaskChute2を使う」のではなく、大橋さん自身のように、徹底的に「正しく」使ってこそ、確実に効果が上がります。

「思い出」と「記憶」の効率的活用のためには「たすくま」

この小見出しは変だと私も思いますが、他の表現がなかなか思いつかないのです。

「思い出」を効率的に活用するとはどういう意味か?

結婚式や子どもの七五三を迎えたら、普通の人は写真をたくさん撮るでしょう。

何のためか。

それは思い出を「効率的に活用する」ためなのです。

ムスメの七五三の晴れ姿をわざわざ写真で見るというときに、「ホットケーキの味を思い出したいから」ということは、ないでしょう。

記憶がただ頭に去来し、それに漂うだけでよくて、何が胸にやって来ても去っていっても、すべては脳の向くままでかまわない、のであれば、思い出の写真など、一切必要なくなります。

たすくまは、特にEvernoteと連携させ、数年使い続けていく中で、力を発揮していくツールです。

私は妻に「一昨年の五月ごろ、この子と上野動物園に行ったでしょ?」といわれて、その日のログをたすくまから呼び出し、愕然とします。

記憶していることと、記録内容とが、あまりにかけ離れているからです。

たくさんの写真とたくさんの記録が、その日の行動の詳細とともに呼び出されてみると、脳というのは何か特別な意志を持って、記憶を次々に書き換えているのだとしか思えなくなります。

Evernoteだけでも、他のライフログツールでも、こういうことはできますが、徹底するとなると、たすくまです。

また、せっかくタスクシュート式に時間管理しているなら、ライフログをそれと分けることはありません。

私がたすくまにやや固執するのは、ある時間帯における写真とメモが、タスク管理と行動記録と不分離にできるからなのです。

一見、たとえばこの「シゴタノ!」を書いているということと、「早めにFaxの設定をしよう」というメモとは関係ないことのようなのですが、関係があるのです。

その時聞こえてきた娘のバイオリンの練習の様子と、Faxを送信したがっている妻の感情と、私がこの原稿を急いで書きたいといった心理とが、焦燥感とともに1つのメモを作りだすからです。

そういったことが、5年経っても数タップで想起できるところに、たすくまのすごさがあるのです。

私たちはまだ、充分に高齢者になってもいないうちから「老人が思い出に浸るとはきっとこんなことだろう」と勝手に推測したあげく、なんとなく気楽に「思い出に浸る」という表現を使うわけですが、ぼんやりとムスメがまだ歩き出せなかったころの動画を眺めていると「思い出に浸る」というのはぜんぜんそんなにシンプルな話ではなく、脳は非常に複雑な、曰く言いがたい運動を絶え間なく更新しているということを感じずにはいられません。

HDDのアクセスとはまったく似ても似つかないものです。

ある種の、たすくまでやるようなことは、いまのところTaskChute Cloudではどうしても代用できないのです。

それは、時間をしゃぶりつくそうという大橋さんのTaskChute2のある種の部分を、TaskChute Cloudでもたすくまでも代用できないのと非常によく似ています。

しかし、Macに向かって仕事をするのが、仕事の大半だという人においては、やはりTaskChute Cloudです。

このように、自分が何をするかを突き詰めて考えれば、どれを使えばいいのかが自ずとわかるでしょう。

タスクシュート式のツール

» TaskChute Cloud
TaskChute Cloud

» タスク管理ツール TaskChute2


» Taskuma — TaskChute for iPhone