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先送りしない人たちのやっているやり方

By: anthony kellyCC BY 2.0


佐々木正悟 世に、チェックリスト、というものがあります。私たちはしばしば「レシピ」と呼びます。

いろんなチェックリストがありますが、レシピ的に、今やっていることを漏れなくやり通すために使うチェックリストが、おそらくは一般的でしょう。

極論ですが、私たちは行動をすべてチェックリストでやりおおせるようにしてしまえば、迷うことなく、悩むことなく、あまり苦労することなく、毎日を過ごせるのです。

考えてみると、買い物リストをチェックしながら、買い物カゴに食材を入れている際などは、そうではないですか?

次に買うのは納豆・・・でも納豆売り場まで行くのは面倒だし、先送りにしたい。こんな生活はもううんざり、離婚しようか・・・などとはあまり考えないでしょう。

こんなとき、人は先送りをしたくなる

今はまさにそれをやるべき状況であり、次にやることは納得のいくことであり、他のことを選択できる余地は全然ない。

言い換えると、行動の自由がほとんどない。しかし不自由だとは感じていない。そうしたときこそ、私たちはスムーズに行動できるわけです。

時間。場所。必然性。

それらがそろい踏みしたときに、先送りだとか、やる気だとか言ったことは、まったく問題になりません。

逆に言えば、先送りしたくなる、意欲をことさら重視しているときは、選択の余地が幅広く、迷うべき理由が十分にあり、今するべき必然的な行動が見えないときなのです。

タスクシュートは、そのような時間帯を少なくしていきます。

  • まずいつ起きるか?
  • いつ着替えるか?
  • いつ食事するか?
  • いつ歯磨きするか?
  • いつ会議があるか?
  • いつ電車で移動しているか?
  • いつ寝ているか?

こういった「ほとんど毎日、たいして疑問も持たずに、一定の時間をかけている行動」で1日を塗りつぶしていって、残った時間帯だけに、「絶対やらないとならないこと」を「絶対にかかるだけの時間」割り当てます。

すると、その日その日の計画が非常な必然性を帯び始め、あまった時間は「休み時間」にでもするほかなくなっていき、リストを読むと、まるで「次に買うのは納豆」のような、やることに疑問を抱く余地がなく、従ってべつにやる気など必要ではない項目が並ぶようになるのです。

こういうリストに従って生きることには、苦労が少ないのです。なぜならいつ見ても、まさに合理的、まさに妥当、まさに今やるべきこと、やらずには済まないこと、自然とやるシチュエーションのことだけが、並んでいるからです。

子どもがトイレに駆け込もうとしているときに、やる気を出させる必要はないのです。先送りするような気遣いもありません。

必要なことに、必要な時間を使うのは、当然です。時間管理とは、まずその必然的な時間の使い方を明らかにすることなのです。次に、あまった(あまるとすればですが・・・)時間をどのように、必然的ではない行動に割り当てるか、だけです。