これは書き上げてみて改めて気が付いたことですが、本当に心理学には様々な実験があって、事実がある。
ビジネスパーソンが読んですぐに役立てられそうなエピソードだけ集めた本なのですが、項目が80近くにもなりました。
しかもこれは心理学全体から見れば、ほんの氷山の一角とも言えます。
心理学全体を網羅しようとすれば、少なくともこの3倍にはなりますし、それでも重要なエピソードや面白いエピソードは省かなければならないでしょう。心理学とはそういう分野なのです。
出来るだけ古典的で有名な話は漏らさないようにし、それでいて最新情報まで網羅する。そういう風に心がけた中での78項目です。
とことん深掘りすれば、それぞれについて本1冊ずつくらいは書けるテーマです。興味を惹かれた方は、是非、どれか1項目についてだけでもいいので、各項目の末尾につけておいた「参考文献」や「参考資料」をご購読いただければと思います。全く新しい世界がそこに広がっています。
▼こちらは初稿のデータですから書籍原稿になっている内容とは異なっています
本書はビジネスの現場に即座に役立つ心理学を集めた本です。
同時に読んだ知識をすぐに役立て、読者に行動を起こしていただくことを目指した本でもあります。
読むのと、やってみるのとでは、大違いです。「こんなこと、本当なんだろうか?」と思えたようなエピソードや実験も、少なくなかったはずです。
そう思ったら、実地に検証してみてください。そこまでやってみて初めて、人間心理に関する知識が生かされるというものです。
特にビジネス書は、読んで分かった気になっただけでは、どうにもなりません。ビジネス書は小説でもなければ、教養学部の教科書でもないからです。
ビジネス書は、料理のレシピ本のようなものです。「これなら作れる」と思ってレシピを頭に入れて飾っておくだけでは、何も食べることも、食べさせてあげることもできないでしょう。読むのと作るのとでは大違いなのです。
もちろん私たちは面倒臭がりですし、知識を実際の役に立てようと思ったら、意外な障害に邪魔されることもしょっちゅうあります。
しかしそういう心のハードルを乗り越えるための考え方も、心理学や、本書の中にヒントが見出せるはずです。
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この本は便覧のような面もあります。読み物としてお読みいただいても面白いように書いたつもりですが、全ての項目が見開き簡潔で、全部左ページ始まりの横書きになっているように、どこから読んでもOK以上に、引きたい項目を引けるような作りです。
何かネタに困ったり、厄介ごとで思い悩むような事があったときにもお使いいただけるといいかと思います。