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記録をすればするほどうまくいく理由

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大橋悦夫記録と記憶の違いについて考えるとき、最初に言えることは自分でなんとかできるのは記録だけだ、ということです。

記憶は脳の中にいるもう一人の自分。

記録に残すことでそれを重要なものだと記憶に学習してもらうことができます。

記録は記憶のエサのようなもの

記録をせずに「これは大事なことだから忘れないだろう」などとうつつを抜かしていると記憶も一緒にうつつを抜かし、何が重要なのかを自分で判断するすべを失ってしまいます。

記録は記憶のサムネイルのようなもので、思い出すときの手がかりになるのです。

あるいは、記録は記憶のエサのようなものともいえます。自分にとって大事だと思うことを記憶にせっせと与え続けることによって、記憶はどんどんシャープな感性を身にまとっていくからです。

何かを見聞きしたときに、「これは記録して活用したい」と思わせるのは記録を与えることで育て上げた記憶の差し金といえるでしょう。

ゆえに、記録をすればするほどうまくいく、ということになります。

食べることに意識的になれば、無意識のうちに食べていたようなものは、食べなくなっていきます。

それは食べても食べなくてもよかったようなものだからです。(p.102)



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