2014年3月10日に発売された佐々木さん(@nokiba)の新刊です。
この本の中には、次のような項があります。
- 「面倒くさい、すぐできない」の正体
- 行動に必要なのは「意欲」よりも「見通し」
この2つの項を読むことで、私の「なかなか取り掛かれない仕事に手をつける能力」が以前よりも上がりました!
今回はその理由を説明します。
私とあなたが面倒くさがりなのは脳のせい
これらの項で説明されていることは、次の2つにまとめることができます。
- (1)脳は「気力」を使うことを慢性的に制限しているので、なかなか行動できないのは自然なこと。
- (2)脳に「気力」を使わせてもらうには、行動の「見通し」が必要である。
この(1)の部分が、私にとってとても興味深いポイントでした。これは言い換えると、「面倒くさがりは性格ではなく、人間の本能」といったところでしょうか。
さらに(2)です。「行動を起こしやすくするには、見通しをつけることが大切」ということは、タスク管理を通じて経験則としてわかっていました。
しかし、「見通しをつけること」は「脳に許可をもらう行為」だと、この本を通じて理解したことにより、「取り掛かりにくい仕事にまず見通しをつける」という動機が以前よりも高まりました。
言い換えると、「気力を出すには、見通しをつけるべきである」という「見通し」が、この本によってさらに強化されたということですね。
「なぜその方法が効くのか?」を知ると実践しやすくなる
この他にも、怒りによって発生するアドレナリンを仕事に応用するなどの話も出てきます。
タスク管理や仕事術でよく言われる手法などを試すとき、そのとき脳は一体どうなっているのか? ということを知ることができておもしろいです。
こうした「なぜその方法が効くのか?」という原理をきちんと知ることは、「その方法が効果的であるという見通し」を強めることになります。
ですから、「方法は知っているけど、うまく実践できていない」といった仕事術などにも取り掛かりやすくなるでしょう。
仕事術を「知っているだけ」で終わらせたくない人におすすめの本です。
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【告知】4月19日(土)アシタノワークショップVol.3 : ATND
私も参加しているブログメディア「アシタノレシピ -明日を楽しくするレシピ集-」が主催のワークショップが東京で開催されます。
今回のテーマは「コミュニケーション」と「コラボレーション」です。講師は研究者、システムエンジニア、イベント運営者、大学教授という多彩な面子が揃っています。私もスタッフとして参加する予定です。
ワークショップの内容については、次の引用文を参照ください。参加費も2000円と手頃になっています(非営利のため)。会話・議論に関するスキルを学びたい、自分の考えをうまく伝えられるようになりたい、という方はぜひご検討ください。
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コミュニケーション術
- 自分の考えを適切にまとめる
- 自分の考えを適切に伝える
- 相手の考えを適切に引き出す
- 相手の考えを適切に理解する
コラボレーション術
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▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。