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高すぎて買えなかった人には新訳版『あたえる人があたえられる』をおすすめします

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大橋悦夫

先日ご紹介した『あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密』(2008年)の新訳版が発売されたようです(1月29日)。

» 良い本はたくさんあるが、折に触れてまた読み返したいと思わせる本は少ない 

別の版元から『あたえる人があたえられる』というタイトルで出ています。



前回ご紹介した「2008年版」は、アマゾンに在庫がなく、中古価格が高騰していたため入手しづらい状況でした。

それでも、本当におすすめの一冊なので多くの方に読んでいただきたいと思っていたのですが、一時1万円近くにまで高騰していて、さすがにこの価格では厳しいなあと残念に感じていました。

ちなみに原書はKindle版オーディオブック版などフルラインナップで入手可能です。


そんな折、前回の紹介記事を読んでさっそく図書館に走ったという友人から「新しい日本語版が出たみたいだよ」と教えてもらい、今回のご紹介にこぎ着けました(感謝)。

紹介してから3週間後の出来事なので、たまたま刊行準備中だったのですね。
※関係者とは無関係です。

念のため、新訳版を買って読み比べてみた

とはいえ、パッと見は同じでも実は別の本でした、ということがあるといけないので、念のため新訳版を買って読み比べてみました。

訳者が違うので、テイストに違いはありますが、内容は同じでした。安心しておすすめできます。

「私設親善大使を味方につける」

せっかくなので、個人的にお気に入りのフレーズをいくつかピックアップしておきます(訳は「2008年版」より)。

「いいかい? 人は同時に二つの方向へは進めない。金儲けを目標に成功を目指すことは、目をバックミラーから離さずに、高速道路を時速百キロで飛ばすようなものなのさ」

「ええもちろん、ゆとりを感じさせる。そしてたしかにおだやかな人よ。でも、目いっぱいがんばったら、思ったことが実現できるものかしら?」
言われてみればそのとおりだ。ジョーはこれまで、大きなことをなし遂げるにはストレスがつきものだと、当たり前のように思っていた。だが考えてみると、いくら神経をすり減らしても、成果が上がらないことは多い。

「そう、人脈というのは、かならずしも顧客や依頼主だけを指すわけじゃない。私の言う人脈とは、君を知っていて、君が好きで、君を信頼している人たちのことだ。君からなにひとつ物を買わないかもしれないが、いつも君のことを心にとめている人たち」(中略)「君の成功に、個人的な投資をしようとする人たちだよ。もちろんそれは、君も彼らにたいしておなじことをするからだ。言ってみれば、人脈とは私設親善大使のようなものだね。私設親善大使を味方につけたら、君のところには応対が間に合わないほど、彼らからの紹介者が集まるだろう」

そして、本書の根幹を成す5つの法則。
ネタバレになるところもあるので、一部は伏せ字にしておきます。

  • 第一の法則:人の本当の価値は、相手から受け取るもの以上に、自分がどれだけあたえられるかによって決まる。
  • 第二の法則:人の収入は、どれだけ多くの相手に、どれほど喜んでもらえたかによって決まる。
  • 第三の法則:人の実力は、ほかの人の○○をどれだけ優先させたかによって決まる。
  • 第四の法則:自分が人に差し出せる一番価値ある贈り物は、○○○○である。
  • 第五の法則:効果的にあたえるためには、○○○○○○にたいし、つねに心を開いていなければいけない。

読み終えたうえで、この法則一つひとつに目を通していくと、それぞれの法則にまつわるエピソードが思い浮かんできます。ストーリーの効用を実感します。