写真はもっぱらランドスケープ(横)で撮るが、ときどきポートレート(縦)で撮ると、「おや」と思うことが多い。
ポートレートモード(縦)は人の視界に近いので、ランドスケープモード(横)で撮った写真に比べて、記憶の再現度が高いと感じる。
「あぁ、確かにこの風景を見たな」という信号がダイレクトに伝わってくる感じ。
ランドスケープな写真は写真としての見栄えはいいけど、「写真にするとこういう風に見えるのか」という脳内変換を一段階経る感じ。
それぞれ役割が違う。
例えば、以下のランドスケープな写真は写真としては安定感があるけど、人の視野はここまで広くない。実際には視野の範囲内であっても「見えている」と感知できる範囲はもっと狭い。
だから、以下のポートレートな写真のほうが「そうそう、僕が見た風景はこういう感じだった」と、強いしっくり感を覚える。
写真を撮る理由は、いつかブログで使えるかもしれないから、ということが大半なのだが、最近は記憶を再現しやすくするためのインデックスとしての役割にも意識が向き始めている。
写真を撮っておけば、今まさに経験していることを後から引き出すうえでのトリガーになるはず、という期待がそこにあるわけで。
以下、歩きながら何気なく撮ったポートレートな写真。縦なので収まりはイマイチだけど、記憶を再現するトリガーとしては抜群。
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