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二度とぜったい仕事を先送りしなくなる方法



佐々木正悟 残念ながら有料記事ですが、CHANGESが走り出したころに倉園佳三さんによる【フォースを使え!】という連載がありました。

その第3話目「『この一瞬』に最大のエネルギーを注ぐ」には、こんな一節があるのです。

たとえば、私はひとりだけで執筆や作曲、その他のあらゆる仕事をする際に休憩というものをいっさいとりません。

もちろん、空腹や耐えがたい睡魔に襲われたときなど、いわゆる肉体の限界がやってくればいったん仕事を中断しますが、それ以外に「休む時間」を作る必要がないのです。

気がつけば10時間ぶっとおしでやっていたということもめずらしくありません。

一般的には「人が集中力を維持する時間には限りがある」と言われ、適度に休憩を挟むのが効率を上げる最良の方法だとされています。

ところが、「いまここ」には「これまでに何分働いた」といった時間を帯で捉える概念がありません。

言い換えるならば、「いまここ」は「そろそろ疲れる時間かな?」といった未来への不安が存在しえない場所でもあるのです。

この真偽は不明としましょう。

仮に真であったとして「私にもできるのか?」と不安になるとは思います。

けれどもなぜなのか。

「人間ああなったらおしまいやな」

仕事にもほかの何にも「イマココ」になかなか集中できずにいる主要因には「超自我」があることをいつでも思い出せるようにしておきたいところです。

というのも「超自我」つまり「なにそれをするのが正しい」と言ってくる内なる声が、他ならぬ私たちの仕事、作業、家事、遊びのありとあらゆる行動の邪魔にしかならないからです。

このスランプの理由は実ははっきりしている。  

私はビビり始めているのだ。  

書き進めるにしたがって、朝起きた瞬間に恩師たちの苦虫を噛み潰したような顔が浮かぶようになった。  

「人間ああなったらおしまいやな」  

どこからかそういう声が聞こえてくるのである。これが怖ろしい。精神分析の世界では、そういう自分を見張る自分のことを超自我と呼ぶ。

「声」はたんに仕事のスランプを呼び起こすだけではありません。

家事のスランプにも、育児のスランプにも、あろうことか遊びのスランプすらも招き寄せる、ある意味では最悪の声といってもいいのです。

声の言い方はシンプルです。

「正しいことをしましょうね。正しくないことはしないようにしようね」

言ってしまえばこれだけです。

けれどもこの「正しい声」に耳をかたむけているうちに、気がつくと何ひとつ自由にやれなくなっている自分に気づくはずです。

「人間ああなったらおしまいやな」

と非難されるようなことは、何ひとつ手を出せません。

アフィリエイトで生きていくのも面白いかもしれない、と思いついても、

「人間、ネットで稼ぐようになったらおしまいやな」

という声が聞こえてくる人は、これに手を出せないでしょう。

長い人生において狭く細い道だけを行くようにしつけられていくのです。

ブログであれば、

  • 良記事を、
  • 人に役に立つ記事を、
  • 感心される記事を、
  • 生産性を高める記事を、
  • 有意義な記事を、
  • 誰も傷つけることのない記事を、

書かなければなりません。

SNSやRSSなどで他人の記事を読む際にも細心の注意が必要です。

「人間、あんな記事を書くようになったらおしまいやな」

という声をうっかり育ててしまったら、ただでさえ隘路にハマっているのに、ますます自分に書けることはなくなってしまうでしょう。

「あんな記事」とはいったいどんな記事なのか、適用範囲はとても広いのです。

「自分が感心しなかった記事すべてが「あんな記事」とみなされて書けなくなってしまう」ことになりかねません。

こういったことは決して執筆だけに起こることではないのです。

「正しいことをしましょうね。正しくないことはしないようにしようね」

これは、ありとあらゆる行為について適用できるはずです。

仕事中にエッチな動画ばかり見ているとしたら、

「人間こうなったらおしまいやな」

と言われてもしようがないのかもしれませんが、よくよく考えてみれば「声」の知ったことではありません。

休日にマンガを読んでいるからといって、

「人間こうなったらおしまいやな」

などと言われるどんな筋合いもないはずです。

が、「声」はこんなところでも平気で入り込んできます。

「自分の声」なのですからどこにでも出没できます。

  • 「仕事の時間にすべきこと」
  • 「休み時間にすべきこと」
  • 「どんなときにもすべきこと」

がどんどん細く狭く不自由になっていきます。

気がつけば仕事をしているにもかかわらず、

「人間、そんなやりかたで仕事をするようになったらおしまいやな」

などと言い出されかねません。

結論

正しいことだけをしようとすると、仕事を先送りにするようになり、いま手がけている仕事にすら集中できなくなり、休みの日にやっている遊びにすら精が出せなくなるのです。

驚くべきことに、このことは古典的なビジネス書にすでに指摘されていることです。

あなたが「したい」と思うことは何でもできるのだ。

あなたの「小さな声」はこのルールを好きではない。

様々な要因によりこの「小さな声」が作り出され、そのほとんどは「他の人」によるものだ。

「他の人」とは、両親であったり、友人であったり、同僚であったりする。

「他人には決して従わない」。これが、成功の秘訣である創造的表現である。

この「小さな声」と「正しい声」とはまったく同じです。

無用で、無益で、邪魔なものです。成功の秘訣である創造的表現の障害でしかありません。

だれにでも、仕事をしたいこともあれば、家族と一緒に過ごしたいこともあり、ゲームをしたいこともあるでしょう。

したいときにすればいいのです。けれども正しい声や小さな声はこれが好きではないのです。

ただシンプルにやりたいことについてすら「サムデイリスト」を作らせてでも、足止めさせようとするのです。

もしこの「正しい小さな声」を完全に黙らせることができれば、少なくとも仕事をするのを先送りしてしまうなどといったことはいっさい起きなくなるでしょう。

▼編集後記:
佐々木正悟




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私たちは生まれたときから価値マックスである!
これは、グッドバイブスの定番の文句ですが、これが本当に信じられたらどれほどいいだろう、と思う瞬間がときどきあります。
 
これが信じられるなら心が傷ついたり仕事を先送りすることなど、あり得なくなるでしょう。
 
グッドバイブス勉強会 s2「② 価値マックスな自分に出会う!」 | Peatix