人類の歴史は、あとになって振り返ってみると、なぜそんなことが信じられていたのか不思議なくらい、まったく誤った根拠に基づいた事実であふれています。
ヒューレット・パッカード(HP)のコンサルタントはかつて、計算機の市場を最大で5000台と見積もりました。HPはこのコンサルタントを無視し、5年間で75万台もの売上げを達成しました。
業界の常識や暗黙のタブーといった「根拠のないルール」に並んで「到底ムリだ」とか「絶対不可能」と言われていること、あるいは自分でそう思っていることはけっこうある。
言葉として意識できるのは氷山の一角で、無意識のうちに選択肢から排除してしまっていることは無数にあるような気がする。「自分は○○だから××はできない」という制限をかけてしまっている。その制限があるからこそ集中力が生まれるという面も否めないものの、時々そういった足かせ(とは認識していないかも知れないが)を外してみると良いかも知れない。