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みんながあまりやりたがらないこと

壁に突き当たったときは、別の方向から考えてみましょう。アイルランドのライアンエアーは、ほかの航空会社がサービスを充実させる方向で競っていたとき、余計なものを取り去って格安のフライトを実現しました。今日では、ヨーロッパで最も利益を上げる航空会社の1つとなっています。

『スウェーデン式 アイデア・ブック』より


みんなと同じ方向に向かって努力をするより、自分だけ別の方向にシフトしていく方がうまくいく場合がある。もちろん、うまくいかないこともあるだろうが、同じ努力をして競り負けるのなら結果としては変わらない。

まずは膠着状態からは離脱して、自分(たち)にしかできないことを冷静に見極めて、未開拓の方向性を探る。「歩留まり」という観点から既存の努力と未知の努力とを比べた時、どちらもがあまり変わらないということであれば想定外要素の多い「未知」に踏み出す方が副産物的に得られるものにも期待できる。

キーワードは「みんながあまりやりたがらないこと」。特に、ある限定された環境の中でみんなから毛嫌いされていることに注目する。例えば、一般にプログラマーは日本語のドキュメントを作るよりもプログラムを書いている方が楽しいという人が多いが、そのような状況で、もし自分が日本語のドキュメントを作るのはあまり苦にならない、ということであれば、そこが自分にとってのホットスポットになりうる。

多くの人がしのぎを削りあっているプログラミングの領域よりも、分かりやすく仕様書を書くという一見地味なチャレンジの方が相対的にライバルが少ないために、努力に対する歩留まり率の向上が期待できる。

» スウェーデン式 アイデア・ブック