先日「とゆのタスクシュート」というセミナーを開催いたしました。シゴタノ!ではおなじみのTaskChuteを身につけるための集中レッスンです。おかげさまでご好評いただきました。ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
こちらのセミナーで意外と要望として多かったのが「せっかくとった記録の集計・分析方法を教えて欲しい」というものでした。厳密に言うとこれはTaskChuteの使い方と言うよりも、Excelの使い方に属する話です。今回はこのための専門の島を1つ用意させていただきました。
グラフもいいですが、私が思うに記録を活用できるかどうかは、だいたいのところどんな風に記録を残すかに左右される部分も大きいと言えます。また、記録を読み直すという習慣があるかどうかも大きいのです。その辺のところを考えてみましょう。
素直に読んで思い出す
どういうふうに記録を残せばいいのか? グラフは円グラフと折れ線とどちらがいいかなどといった切り口もありますが、そもそも記録を見返してみましょう。読み返す記録はなんでもかまわないのです。
ぱっと見で何かをつかみたい、ということもあると思いますが、読み返してみて思い出そうと思うことも大事です。日記などは、ぱっと見では何を書いたかもよくわからないことも多いものです。なぜなら忘れているのです。
私は作業ごとに記録を残し、移動記録は自動で残し、何か思うことがあればSNSでつぶやき、毎日ブログを残し、日記もプライベートで別に残しています。それでも、たとえば9月18日に承った取材の印象をもうひとつ思い起こしきれません。写真もあり、印象を記したノートもあるのですが、よく思い出せないのです。
なぜ思い出せないか。何か思い出すためのピースがいくつか欠けているのです。書いておくべきことも書かれていません。そういうことが、読んでみると分かるのです。書いたときは十分書き尽くしたつもりでいるのですが、2ヶ月たった今、読み直してみると、情報不足なのです。
これはグラフを見直すより、文章を読み直したときなどに、強く感じることです。残すべきことは、もっとたくさんあるのです。ただそれがなんであるかは、後になって読み返してみて「こういうところをもっと書いておいてくれれば、過去の私」となって初めて見えてくるものなのです。
面白い記録にする
読む気になるには、読んで面白いことを記録しておくのも大事なことです。どんな項目やタグを付けるかといったことも大事ですが、やっぱり人を読みたいという気持ちにさせるのは、コンテンツの内容です。
日記を読むのは未来の自分ですが、未来の自分はもはや書き手ではなく、読者です。読者を惹きつけるには、面白いコンテンツです。日記も、面白く書いておけば、読者がリピーターなります。つまり、未来の自分は日記を読みたいと感じるのです。そのためには書かなくてはなりません。
11月27日の私は、あることについての感想を書き残していました。ちょっとしたことですが、その感想について「過去の自分はこう言っているが、鵜呑みにしていいものか?」と思いました。こうしたことはよくあるでしょう。
今日はジムに行って運動してきました。ほどよく疲れた身体で大きな湯船に浸かっていると、身体はぽかぽかして温かいので、極楽だ~と気持ちがよくなります。
運動は始めてしまえば気分がすっきりして、そこまで身体もつらくないのに、始めるまでは疲れるから嫌だ、気分なんて変わらないと、なかなか腰が上がりません。
私もよく「自分の言うことだから信じられる一方、自分の言うことでも信じられない」と思うわけです。
ですが、11月27日の日記の最後にこうありました。
後でこれを読んでも信じろ!
こんなふうに、自分とのやりとりを経て、仕事を1つ片付けました。こうしたことがあればやっぱり記録を残す気が強くなるものです。