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片づけがはかどらない8つのタイプ


photo credit: juhansonin via photopin cc

橋口真樹子これまでの連載では、整理と収納の基本および具体的な実践方法をお伝えしてきました。

今回は「片づけがはかどりにくいタイプ」を8つ、ご紹介したいと思います。

思い当たる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

  1. 形から入ろうとする人
  2. 途中で脱線してしまう人
  3. 完璧主義な人
  4. 収納方法を知らない・興味がない人
  5. 「収納オタク」な人
  6. 片づけと向き合おうとしない人
  7. 他人の意見を受け入れようとしない人、行動
  8. 優柔不断な人


1.形から入ろうとする人

  • 「片づけよう!」と思った時はまずインターネットや通販カタログをのぞく
  • 収納グッズを買う時は同じ種類の物を多めにまとめ買い

クライアント宅では、片づけ作業が進むにつれて不適切な収納グッズや買い過ぎたクリアケースが次々と空になることが多々あります。

整理のプロセスで手放せる物が出てきたり、自分には必要のない収納グッズであることがわかったりするからです。

「増えた分が入る収納グッズを買えば片づくはず!」と本気で考えている人は、「減らすのが先、買うのは後!」と繰り返し唱えながら、まずは物の仕分けに取り組みましょう。

2.途中で脱線してしまう人

  • 書類整理用のインデックスを作成しているうちに、家中のラベルづくりを始めてしまう
  • 収納スペースの中身を全て出したら棚の汚れが気になって専用洗剤で徹底的に掃除してしまう
  • 思い出品の整理の途中で過去のアルバムに没頭してしまう

本来の目的を思い出して、作業に集中すること。ラベルはまずはポストイットで十分だし、掃除は5分以内で済ませられる程度にしましょう。思い出タイムも、片づいて時間ができてからの「お楽しみ」に。

3.完璧主義な人

  • まる一日時間がとれないからといつまでも片づけを先延ばしにする
  • 全ての物の定位置が完璧に決まってからでないと作業を始められない
  • 物の分類が細かくなりすぎてどうしたらいいかわからなくなる

片づけにはある程度アバウトさが必要。収納スペースに収まる量か、希望の場所に収納できるかは、やってみなければわからないこともあります。

完璧主義的な発想ではいつまでたっても片づきません。物を10個捨てれば確実にスペースが空きますし、物を10個元の場所に戻せばその分部屋はすっきりします。ある程度シュミレーションできたら、続きは手を動かしながら考えましょう。

4.収納方法を知らない・興味がない人

  • 棚の中は物が無造作に積まれ、上の方は空間が空いている
  • 引出しの中はゴチャゴチャ
  • 書類は横に積み重ねている
  • 収納グッズにくわしくない・持っていない

物の量と収納スペースのバランスは問題ないのに、収納ベタで損をしているタイプ。

写真満載の整理収納本で、引出しの仕切り方や棚の上手な活用法など「基本的な収納スキル」を学ぶだけでもかなり片づく可能性大です。

5.「収納オタク」な人

  • 収納スキルやグッズの雑誌を読むのが大好き
  • 収納ボックスの色やサイズがそろっていると気分がアガる
  • 思い立ったら真夜中でも模様替え、「ベスト」を探して物の置き場所をしょっちゅう変える

収納を学ぶことはいいことですが、スキルやグッズにこだわり過ぎると「見た目は綺麗でも出し入れは面倒」になる場合があります。

1人暮らしならそれでもいいですが、家族持ちは相手の立場からも考えてみましょう。懲りすぎた収納に家族はついていけてますか?

コロコロと変わる物の場所に、家族はもはや定位置を覚えることをあきらめているかもしれません(笑)。

6.片づけと向き合おうとしない人

  • スケジュールは常に一杯、予定がない時でも外出する
  • 散らかった部屋をみて「あ~あ・・・」と思いつつ、空のペットボトルも室内に放置
  • 実は外では「デキる人」である

家の外での時間が充実していると、あまり罪悪感なく自宅の状態から目をそむけていられます。

それで生活がスムーズにまわっているうちはいいですが、なんとなくストレスを感じたり物事が上手く流れなくなったなと思ったときには、勇気を持って片づけと向き合いましょう。

「デキる人」を頑張りすぎたり、片づけられないことに過剰なコンプレックスを感じたりしていませんか?

我が家と向き合う=自分と向き合うことでもありますから、辛い時もある反面得るものもとても大きいのです。居心地の良い部屋は自分の一番の味方。頭と心がクリアになれば、本当に大事にしたいこと・やりたいことが明確になって外での時間がさらに充実します。

7.他人の意見を受け入れようとしない人、行動しない人

  • 整理収納の本を読むと「それは全部知ってる」と思う
  • 「そうは言ってもねー・・・」と反論したくなる
  • 「いざとなればいつでも片づけられる」と思っている

整理収納のポイントは基本的にどんな本でも同じです。「全部知ってる」と思う人は「動く」時。

手を動かさなければ物は片づきません。評論家ではなく行動する人になりましょう。

それでも動く気になれない人は、「本当に現状を変えたいと思っているのか」改めて自分に問いかけてみましょう。自分も周りも不快・不便を感じていないのであれば、「片付けない」という結論もアリです。

8.優柔不断な人

  • 何を見ても「とりあえずとっておこう」、「いつか使うかも・・・」、「まだ使えるから」と思う
  • 「捨てる基準」を教えてほしい

問題なのはあれこれと迷うことではなく「自分で決断し、その結果を受け止めない」ことです。

「どうしたいか」を自分で決めなければ、最後は物や周囲が決めてくれます。その結果に不満ならば自分が決めましょう。

いかがでしょうか。

やや辛口になりましたが(笑)、この機会にぜひ「自分の意志で部屋を心地良くしよう!」と決意してみてくださいね。

▼橋口真樹子:
橋口真樹子
家庭から幸せの輪を広げるお片づけカウンセラー。自宅セミナーでは我が家のリアルな収納を公開、お片づけに悩むお宅のカウンセリングでは「片づかない理由」をスッキリ解決。日本プロフェッショナルオーガナイザー協会(JAPO)主催の「お片づけのプロ養成講座」講師も務める。