先日、文具王のセミナーで司会を務めさせていただきました。懇親会で文具王が面白いネタを披露してくれました。
自分の部屋はきちんと整理されているイメージがある。で、たとえば雑誌社などに「お部屋の収納を取材させて欲しい」といわれたりする。すると急いで片付けなければならなくなる。そうした取材がいつもあると、つまりいつも部屋は片づいているということになる
もっともこれは話のネタで、文具王のお部屋の写真を見る限り、文具が想像を絶するくらい多いからいわゆる「何もない部屋」のようには片づいて見えないだけであって、収納は「達人」の域を完全に超えているとしか思えませんでした。
それでもこの「取材があるから片付ける」というエピソードは大いに参考になります。ネタをインプットすればアウトプットできるようになる、というものではないのです。
似た話はすでにしていますが、アウトプットするという前提があるから、行動が生まれるわけです。この行動の過程において、ネタは自然と見つかってくるわけです。
また見ようによってはアウトプットの結果がネタということもあります。掃除や料理にはそういうところがあります。成果物の写真が、そのままネタになります。そのような分野では、「ネタを集めて成果にする」ということ自体、原理的に不可能なのです。