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体験の共有

五藤隆介
自分のブログにも書いたのですが、先日「ブログ活用術」なお話をシゴタノの中の人から聞いて参りました。

日記やライフログを続ける事で「ブログ」が見えてくる -ブログ活用術セミナー@名古屋- | goryugo

ここでもサラッと触れたのですが、ちょーーー印象に残ったのが「ウェブの機能はクオリア交換である」という話。

これが今でも印象に残ってて、このキーワードが「ブログの秘訣」な感じがして、ひいては「自己表現」とはこの「クオリアの交換」なんだよな、この考え方はすんげー色んな事に応用出来そうだな、なんて事を思っております。

いかに「良いブログ」を書くか、ってのをテーマに、ちょいとマジメに「クオリアの交換」てことを掘り下げてみようかと思います。


クオリアとはなんなのか

とりあえず、クオリアって言葉がよくわからんので、その言葉について。こういう時はWikipediaちょー便利。100%な正確性は保証出来ませんが、まぁだいたい言葉の意味をとらえるには必要十分でしょう。

簡単に言えば、クオリアとは「感じ」のことである。「イチゴのあの赤い感じ」、「空のあの青々とした感じ」、「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」といった、世界に対する知覚そのものである。

うん。だいたいわかった気がする。

話を聞いた時には「クオリア」という言葉を「体験」とも置き換えていました。

自分が見た事とか聞いた事とか感じた事とか考えた事、そういう「体験」全てをひっくるめたもの、みたいに感じました。

ブログは「体験」を「シェア」出来るように書く

自分が好きなブログ、ってのを思い返してみると、どれもこれも「中の人」の目線で書かれていて、それでいてちゃんと必要十分な情報が載っている。

ただ単純に何かについて考えた、という事も体験だし、どこかに行ってきた、という事も体験。何かを買った、という事だって体験だし、何かを食べた、という事だって体験。

知らない事を知った、発見した。これももちろん体験。自分が好きな事、というものだって大きな意味でとらえればその人の体験談です。

生きている限り、その人に起こった出来事は全てその人の体験。

自分が体験した事は全て「体験」として「ブログネタ」になり得るのだと思います。

他人の体験を面白いと思う人は「必ず」いる

そうやって考えると、ブログというのはまさにその人自身。

残るはその「体験」をどうやって見せるのか。伝えるのか。共有するのか。

人の体験は非常に面白い。物理的な意味でも精神的な意味でも、他人と全く存在する人は存在しておらず、その「他人の体験」を面白い体験だと思ってくれる人は「必ず」存在するはず。

ていうか「コンテンツ」というものは、他人の体験を自分の体験に擬似的に交換するものなんだと思う。他人の体験を自分の体験のように体験出来ることが「面白い」と感じる事なのではないだろうか。

体験をどう編集するか

しかし、ただ単純にその人の24時間を垂れ流しにしても、それを面白いと思ってくれる人は少ない。多くの人にとってそれは「ノイズ」が多すぎる。

人の時間は有限なので、他人の体験を100%そのまま味わっていては、自分が生きる時間が無くなってしまう。

その為に、体験をいかに相手に届くように「編集」するのか。

自分の体験を「どうやって切り取って」そして「どういう形で見せるのか」

そういう事をしないと、面白いとは思ってもらえない。

写真があった方が体験は伝わりやすいのかもしれない。図や表があった方が、体験は伝わりやすいのかもしれない。

文字だけの方が体験が伝わりやすいという事もあるかもしれない。

いかにその人の目線で、体験を切り取って、他人が共有出来るようにするのか。そんな事が「ブログ」を面白くする秘訣なのかな、なんて事を考えている次第なのです。

体験の共有はブログ以外にも言える事

「ブログ」を例にして、体験を共有するって事を意識してみると「面白いブログ」になるんじゃないのかな、なんて事を考えてみましたが、これはブログに限らず、人生のあらゆる場面で言える事なのだと思います。

話が面白い人、というのは自分の体験を「話す」事が上手いのだし、プレゼンが上手な人、という事だってそう。

一緒にいたらなんか落ち着く人、ってのだって、なんか上手く言葉に出来ないけど、相手に「一緒にいると落ち着く」という体験を味あわせる何かが上手いのでしょう。(本人が意識して出来ているかはわかりませんが)

もっとブログが増えて欲しい

これは、完全に私の希望なのですが、こういう「体験」が共有出来るブログがもっともっと増えて欲しいのです。

もっと色んな人の色んな体験を知りたいのです。

会って、話を聞く体験はもちろん面白いし、大好きなのですが、会って、話を聞くってのは中々大変なのです。

それが、ネットに上がった「ブログ」としての体験であれば、クリックするだけですぐに簡単に「体験」出来る。

もちろんネットで体験できること、というのは限られてはいますが、ネットに体験を残しておけば、ちょー簡単に体験が共有出来ます。体験のシェアが出来ます。

そこから、実際に「会う」事に発展する事だってもちろんあるだろうし、同じような体験が好きな人同士が集まれる体験、ってのは、この上なく「楽しいこと」なんじゃないかと思うのです。

ブログ作るのとかはちょー簡単。とりあえず発信するのはちょー簡単。

「体験の共有」を意識したブログを書いてくれる人がもっともっと増えてくれる事を願っております。

▼今週の一冊


以前キュレーションて言葉について色々調べてみたりしましたが、「体験の共有」って言葉は「キュレーション」みたいなものなんじゃないかなーって思います。

この本によれば、キュレーターってのはこれからの時代流行ってくるであるものみたいなんで、ちょーマジメにこれからの時代を考えてみても「体験をシェアするブログ」ってのを作って、キュレーションの修行を積んでおく、という事に損は無いのではないかと思います。

▼編集後記:
五藤隆介
 だいたい言いたいだけって言葉、未だに気に入って、ずっと使っております。

この「だいたい」のバランスが絶妙であれば、きっと言いたい事を言ってるだけで色んな人に面白いって思ってもらえるのかなーなんて、そんな事も考えたりしておりますです。


▼五藤隆介:
デジタル&シンプルライフLove。デジタルを最大限活用して「めんどくさくない」シンプルな生活を目指す。goryugo.comの中の人。