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楽しく自分を変えるための3つのリストアップ

 1.仕事上でやったミスを全部リストアップする
 2.仕事に関してイライラすることをすべてリストアップする
 3.仕事に関してやっているあらゆることをリストアップする

 『仕事は楽しいかね?』より

この本は、シゴタノ!で一番人気の本ですから、ご存じの方が多いでしょう。それでも、このリストをまとめておく価値はあると思います。

本をお読みになった方はお分かりかと思いますが、このリストの目的は、仕事を徐々に改善することではありません。ひとつずつ見ていきましょう。

1.仕事上でやったミスを全部リストアップする

まず、「ミスをすべてリストアップする」ことの目的は、ミスを素晴らしいアイデアに変えてしまうことにあります。ちょうど、シャープの社員さんが大事な薬品を出しっぱなしにしてしまったことで、素晴らしい電卓を開発できたようにです。

ミスというのはいうまでもなく意図せずして発生するものであり、その意味でアイデアと似ているところがあります。意図すればアイデアがどんどん生まれるのであれば、アイデアを発想することの価値はグンと低くなるはずです。

2.仕事に関してイライラすることをすべてリストアップする

続いて、「仕事に関してイライラすることをすべてリストアップする」のも、業務を改善するためというよりは、価値あるソリューションを発想することに、意識を集中できるからです。

素晴らしいアイデアというものは色々とありますが、それによって人から評価されるには、そのアイデアが求められていることが必要です。みんながイライラしていることがあれば、発想すべきアイデアが明確になります。

3.仕事に関してやっているあらゆることをリストアップする

そして、「仕事に関してやっているあらゆることをリストアップする」目的は、自分の行動を確実に変えることです。『仕事は楽しいかね』に登場するマックス老人は、誰もが気づくように、自分のあらゆる行動を変えろと言います。

しかし自分の「あらゆる行動を変える」ためには、その「あらゆる行動」を知る必要がまずあります。「あらゆる行動を変えることの意義」については、本をお読みいただきたいと思いますが、何かを変えるには、まず変える対象を知らなければならないというのは、うなずけるところです。

ちなみに私自身は本書をアメリカ留学時代に原文で読み、本当にリストまで作ってしまったクチです。(相当困っていたのでしょう)。そのおかげでiPodを開発するというところまでは、残念ながら行きませんでしたが、色々なチャンスに恵まれるようになったことはたしかです。

そのうちのひとつに、本を出版するきっかけを得たということがありました。これは現在の仕事に直結しています。

仮にそういうことが全く起こらなかったとしても、やはり『仕事は楽しいかね?』はよい本です。気持ちがパッと明るくなるからです。今では内容を暗記しているほどなのですが、それでも手元に置いて読み返すことがあります。

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