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「ワークスタイル×ブログ」の振り返り

3/17(土)に開催されたあすなろBLOGカンファレンス「ワークスタイル×ブログ」のライフハックセッションにて、パネラーを務めさせていただきました。

カンファレンスは以下の3部構成。

 1.メインセッション〜基調講演〜(渡辺千賀さん)
 2.CTOセッション〜『CTOワークスタイル』
 3.ライフハックセッション〜『ライフハック徹底討論会』

今回は(というか今回が最初で最後ですが)、ライフハックセッションについて書きます。

パネラーは、渡辺千賀さん、徳力基彦さん、そして僕の3名。

最初に司会の堀川さんより「○×クイズ」が出題され、3人が「○」か「×」のフリップを出します。これに続いて、堀川さんから、最後に会場から、3人が質問を受ける、という流れ。

質問の詳細などは、以下のブログでマップつきで紹介してくださっているほか、PodCastでも公開されるそうなので、こちらではかいつまんで。

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以下は、○×クイズ。

 ●ブログを書いていてよかったと思える事がある!
  → 渡辺さん(○)、徳力さん(○)、大橋(○)

 ●ブログが炎上したことがある!
  → 渡辺さん(○)、徳力さん(×)、大橋(×)

 ●毎日インターネット閲覧している!
  → 渡辺さん(○)、徳力さん(○)、大橋(○)

 ●ライフハック的な事は働く前からしていた!
  → 渡辺さん(?)、徳力さん(○)、大橋(○)

 ●ライフハックを続けていてもストレスに感じる事がある!
  → 渡辺さん(○)、徳力さん(○)、大橋(×)

 ●何にでも順序立てないと気が済まない!
  → 渡辺さん(×)、徳力さん(×)、大橋(○)

 ●これだけは毎日必ず続けているという事がある!
  → 渡辺さん(×)、徳力さん(×)、大橋(○)

 ●Web2.0がワークスタイルに与えた眼に見える影響や現象あった!
  → 渡辺さん(○)、徳力さん(○)、大橋(○)

 ●まだ世に話せないネタがある!
  → 渡辺さん(?)、徳力さん(○)、大橋(○)

 #一部、回答内容がうろ覚えのところがあるため、もし間違いがありましたらご指摘をお願いします。

特に後半の「ライフハックを続けていてもストレスに感じる事がある!」以降の3問については、2人と僕とで回答が割れたところが自分でも興味深く感じられました。

「ライフハックを続けていてもストレスに感じる事がある!」については、そもそもストレスを感じないようにするために日々の工夫をしている、ということと、感じたとしてもそれが小さいうちに芽を摘み取るようにしているため、厳密に言えば「感じることはある」になります。

そもそも工夫の源泉は、ストレスを感じる、言い換えれば、現状と理想のギャップにあると考えていますので、このギャップに常に目を向けるようにしています。

自転車のペダルをこぎ続けることができるのは、右のペダルを下げたら自動的に左のペダルが上がってくるからであり、交互に小さなストレスを作り続けているからだ、と考えることができます。

仕事においても、完全なストレスフリー状態になってしまうと、もうそれ以上の働きかけ(=ストレスというギャップを解消しようとする行為)の方途が失われることになります。

そういう意味では、無意識のうちに、あえてストレスが生じるように行動しているのかもしれません。

これは、筋トレに似ています。余裕で持ち上げることができるバーベルを必死に上げ下げしたところで、筋量の増加は見込めません。筋肉が悲鳴を上げるものの、上げ下げできないほどではない程度の負荷がかかるからこそ、次回以降にこの負荷に対応できるように超回復が行われます。

ウエイトトレーニングなどによって一定以上の強度のストレスを筋肉に与えた場合に起こる筋肉の回復現象のこと。一定以上の強度とは、筋肉痛やパンプアップが起こる程度と考えてかまわない。

運動のストレスで、筋肉は一部が破壊され、修復が始まる。48時間〜一週間後には修復が終わり、そこから破壊される前のレベルより筋肉が一時的に増える。これを超回復という。

以上を考え合わせると、必要悪としてのストレスはあるが、それ以上のストレスはない、ということで、「×」と答えたのだと思います。

「何にでも順序立てないと気が済まない」のは、順番の違いによってアウトプットまでの時間と質が変わることが多々あるからです。これは記録をとればわかりますが、先にやっておいた方が良いことと後でも良いことを一日のスケジュールの中で厳密に守ることによって、

 1.やるべき順番を守ることができている、という満足感
 2.「先にやっておいた方が良いこと」が早い段階で完了していく達成感
 3.タスクが残っても「後でも良いこと」ばかりであるという安心感

という、いずれもストレスを軽減する効用が得られます。

もちろん、常に段取り通りに進むとは限らないわけですが、順序立てがあれば脱線からの復帰も比較的にスムーズに済むことが多いため、想定外な状況に打たれ強くなるということはあるのかな、と思っています。

後半の質問の中で、「あんまりやっている人が少ないけど、ひそかにかなり効果が上がる方法を教えてください」というのがあり、これに対しては「作業記録」と答えました(仕事の時間についてはこの2年ほど使途不明時間がありません)。

お金と同様、時間についても“仕訳”がきちんとできていれば、時間の“損益計算書”を出すことができます。自分が投下した時間が何を生み出したのかを追跡することができるため、その後の行動を変えるための具体的なヒントを得ることができます。

もちろん、因果関係は後から付け足すものであるため、「何をやったからうまくいったのか」、あるいは「何をやらなかったからうまくいかなかったのか」については、怪しいところもあります。それでも「何となくこれが良かったのではないか」という感覚的な判断よりは確度が増すのではないか、と感じています。

と言いつつ、(これはカンファレンスでは言及しませんでしたが)実際にはけっこう直感に頼ったり、うまく言葉では説明できない理由で判断を下したりすることが多いのが、自分でもよくわからないところではあります。例えば、前回のエントリーでは“偶然という羅針盤”を頼りに生きている話を書きましたし。

以上、うまくまとまりませんでしたが、こんなところで。

<関連>
・渡辺千賀さん(On Off and Beyond)
・徳力基彦さん(ワークスタイル・メモ)
03/17「ワークスタイル×ブログ」カンファレンスのご案内
偶然を積み上げていく生き方

#「偶然という羅針盤」という言葉は、お世話になっているある方の言葉の借用です。彼もまたそのように生きているとのことで。