タスクシュートでいちばん大切な原理というのはシンプルです。
シゴタノ!を書く前に「シゴタノ!を書く」とリストに載せてからシゴタノ!を書きはじめればいいのです。
その1分後に娘に呼ばれたら
- ✓シゴタノ!を書く
- ✓中断
- □娘に勉強を教える
と書き改めればいいのです。
「中断」は開始時刻と終了時刻に打つタイムスタンプのおかげで自明なら、省略してもかまいません。
ここで守るべきはたった二つです。
- 1.ウソを書かないこと
- 2.なにがあっても自分も誰も責めないこと
これだけです。
これを確実に守ることができたなら、時間の使い方は確実に向上するでしょう。
数多くのタスクシュートユーザーがそのことを実証しています。
意志と行動を統一する
1と2によって確保されるのは「自己統一」にほかなりません。
仕事を滞らせるのは自己分裂なのです。
シゴタノ!を書こうとしても、たとえば「でもシゴタノ!の中の人との関係が最近よくないし、彼をよろこばせるのはイヤだな」などと考えようものなら、記事のアップなど不可能になります。
人間とはそうしたものです。
自分を責めたり他人を責めたり、自分のやっていることにウソをついたりするうちに、意志と行動がバラバラになります。
これを統一していくのです。
1日の最後に、朝から晩までの行動記録を真剣に読めば、どのリストにも必ず行動に意志が少なくとも50%は反映されているのを目にすることになるでしょう。
これを「レビュー」といいます。
ここに「ウソ」が混じっていれば、わずかなことでも必ずわかります。
本人にはわかるのです。
ウソとはそもそもが分裂です。自分が自分にウソをついて、それを見抜けなくなったら自己分裂です。自己が分裂するほど、仕事は進まなくなります。
やりたくないことがやりたいことになり、やりたいことがやりたくないことになり、やったことがやってないことになり、やってないことがやったことになったら、成し遂げられることはおそらく限りなくゼロに近づきます。
こういうことにならないようにするためにタスクシュートを使うのです。