気づけば、この5月末でシゴタノ!は満5周年を迎えます。いつもお読みいただきありがとうございます! このアイコンも、その手のひらで「5周年」を表現しています?!
せっかくの区切りですので、いろいろと腹案があるのですがまずはこの5年間にシゴタノ!で取り上げてきた本(=僕自身がお世話になってきた本)を振り返ります。
2005年のベスト10
シゴタノ!を始めたのは2005年5月25日。その日は、「Life Hackers Conference 2005」というイベントに参加しました。その日の晩に最初のエントリーを書いています。
その最初のエントリーが以下。紹介しているサイトのリンク先はすでにありませんが、そこでの学びは今も息づいています。
ちなみに、先のイベントの案内文に次のような記述がありました。
届き続けるメール、たまりつづけるTODO、次々に埋まっていくスケジュール・・・。
インターネットで生活は便利になったけれど、このまま情報が増え続けたら5年後は一体どうやって生活すればいいのでしょう?
今年2010年がまさに「5年後」に当たります。幸いにして、Evernote始め、さまざまなツールや仕事術におかげで何とか生活できているのではないでしょうか。
そんな5年前のランキングが以下。さすがに懐かし過ぎるラインアップ…。
10位 なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?
9位 アルファブロガー
8位 仕事は楽しいかね? 2
7位 「脳」整理法
6位 眠りを減らせ!
5位 リーダーシップ入門
4位 ウェブコミ!
3位 「ロボット」心理学
2位 パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
1位 仕事は楽しいかね?
2006年のベスト10
シゴタノ!1周年。最初の著書である『「手帳ブログ」のススメ』を刊行した年であり、人前で話す機会をいただいた年でもあります。そのときの講演は幸運にもITmediaで記事にしていただいていました。
» ITmedia News:どうしてブログは三日坊主になる?
ちなみに、シゴタノ!のアイコン(右)は『「手帳ブログ」のススメ』のイラストを担当してくださったふじたきりんさんの手によって生まれました。同書での登場が初出です。
そんな「ブログ出版元年」のランキングは以下。初めて本以外の商品がランキングにお目見えしました。僕自身いまも使い続けている「ブックストッパー」です。また、2年連続で『仕事は楽しいかね?』がチャンピオンの座を死守。しかし、翌年は…。
10位 ライフハックス鮮やかな仕事術
9位 「ロボット」心理学
8位 脳はなにかと言い訳する
7位 一日5分奇跡を起こす4行日記
6位 人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」
5位 「手帳ブログ」のススメ
4位 パフォーマンス・マネジメント
3位 ブックストッパー
2位 メンタル・タフネス―勝ち抜く「精神力」を手に入れる
1位 仕事は楽しいかね?
2007年のベスト10
シゴタノ!2周年。佐々木正悟さんとともに最初の共著である『スピードハックス』を刊行した年であり、同じく佐々木さんとともにセミナーを始めた年でもあります。ありがたいことに前年の2006年にスタートした佐々木さんとのパートナーシップは今も続いています。
そんな「ハックス元年」のランキングは以下。ロングセラーの狭間に同年に出した『スピードハックス』、『チームハックス』、『そろそろ本気で継続力をモノにする!』が食い込んでいます。そして、『仕事は楽しいかね?』の3連覇を阻止したのは…。
10位 レバレッジ・リーディング
9位 「手帳ブログ」のススメ
8位 ライフハックス鮮やかな仕事術
7位 パフォーマンス・マネジメント
6位 そろそろ本気で継続力をモノにする!
5位 チームハックス
4位 仕事は楽しいかね?
3位 いまやろうと思ってたのに… かならず直る―そのグズな習慣
2位 スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
1位 ブックストッパー
2008年のベスト10
シゴタノ!3周年。後に「Evernoteハンドブック」の共著者となるLifehacking.jpの堀 E. 正岳さんと出会った年であり、彼と2人でコラボセミナーを初開催した年でもあります。
» Lifehacking.jp管理人が登壇!自分を変える「小さな習慣」のつくり方
著書としては、『成果を5倍にする ライブハックス!』と『Life Hacks PRESS vol.2』と『成功ハックス』を刊行。それまでお呼ばれが中心だったセミナーも「シゴタノ!セミナー」として自主開催を始めました。
そんな「セミナー元年」のランキングは以下。『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』の著者である山本ケイイチさんは、本田直之さんのパーソナルトレーナー(本書自体も本田さんのプロデュース)であり、昨年2009年よりランニング会でご一緒させていただいています。
また、夏に知り合った小川慶一さんの著書『英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法』は2005年刊行にもかかわらず紹介した途端に多くの方に読まれ、ぶっちぎりでチャンピオンに(その後、小川慶一さんとは翌年にコラボセミナーを開催することになります)。
10位 Life Hacks PRESS vol.2
9位 一生太らない体のつくり方
8位 NEW・山口英文法講義の実況中継
7位 仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
6位 マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
5位 リストのチカラ [仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術]
4位 ずっとやりたかったことを、やりなさい。
3位 仕事は楽しいかね?
2位 ブックストッパー
1位 英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法
2009年のベスト10
シゴタノ!4周年。「ヨジラー」という言葉を生み出し、『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』の著者・池田千恵さんには同年からシゴタノ!執筆陣に加わっていただきました。
また、佐々木正悟さんとともに『iPhone情報整理術』をヒットさせた堀 E. 正岳さんにも同じくジョインいただいています。
この年、僕自身の著書の刊行はなく、代わりに裏方に回ることに。具体的にはブログのコンサルティングをスタート。内容は、個別オーダーメイドですが、根底に流れるのは某有名書評ブロガーにご紹介いただいた『プロデュース能力』に書かれている考え方そのもの。この本との出会いがなければコンサルティングに踏み出せなかったという意味で、これ自体もプロデュースだと思っています。
ちなみに、『プロデュース能力』著者の佐々木直彦さんとはご近所(徒歩5分圏内)ということで、よくお茶などをご一緒させていただいています。
そんな「プロデュース元年」のランキングは以下。
10位 プロデュース能力
9位 成果を5倍にする ライブハックス!
8位 必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス
7位 英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法
6位 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
5位 科学的な外国語学習法―日本人のための最も効率のよい学び方
4位 「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
3位 iPhone情報整理術 ~あなたを情報“強者”に変える57の活用法!
2位 マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
1位 ブックストッパー
2010年のベスト10
シゴタノ!5周年。レギュラー執筆陣は以下の6名体制となり、それぞれの強みを活かした「シゴタノ!」をお届けできるようになりました。
佐々木正悟
堀 E. 正岳
新井ユウコ
池田千恵
倉下忠憲
大橋悦夫
3月には堀 E. 正岳さん・佐々木正悟さんとともに「Evernoteハンドブック」を刊行し、iPad時代の知的生産に先鞭をつけられたのではないか、と思っています。
そんな「電子書籍元年」のランキングは以下(※2010年はまだ半ばのため1月1日~5月27日までのランキングになります)。
10位 科学的な外国語学習法―日本人のための最も効率のよい学び方
9位 レイアウト iPhone 3G/3GS用レザーケース/ブラック
8位 チームのやる気を高める「すごい!」手法
7位 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
6位 成果を5倍にする ライブハックス!
5位 ライフログのすすめ
4位 日本語の作文技術
3位 グーグル時代の情報整理術
2位 会社では教えてくれない仕事のルール
1位 いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法
過去5年間に紹介した本のうち今すぐ読むべき5冊
ようやくここまで来ました。紹介のタイミングが早いほど有利になってしまいますが、ともかくこの5年間の総合ランキングを出してみました。そのランキングをじっぐりと眺め、最終的に5冊をピックアップしました。
いま読んでも色あせない、あるいは一度読んだことがある本でも、必ず「あ、そういえば忘れていた!」という貴重な再発見に出会えるであろう5冊です。
いずれも現時点でもまだ Amazon.co.jpで「在庫あり」(=即発送可能)となっていることからもそれは窺えます。
5位 メンタル・タフネス―勝ち抜く「精神力」を手に入れる
シゴタノ!を始めた翌年である2006年に繰り返し読んだ一冊。人間の身体は外部から力を受けるとしなる竹のようなものだというイメージがあったため、そのしなやかさを最大限に活かそうとする本書の主張とスタンスにいたく共感しています。
仕事の瞬発力より持久力を高めたい人におすすめ。
4位 いまやろうと思ってたのに…
これを読んで「耳が痛い」と思わない人はいないでしょう。それくらい痛いところをつかれる一冊。その上で「じゃぁ、どうすればいいの?」という当然の疑問にもきちんと答えてくれます。
ただし、本書を読んでいるとつい「なんだ、簡単じゃないか」と思ってしまうので、ほどほどのところで実際にやってみること。さもないといつまでたっても「いまやろうと思ってたのに…」から抜け出せません。
3位 パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
改めて読み返してみると、『スピードハックス』始め、僕自身の考え方の根幹は本書の考え方に強く影響を受けていることがわかります。『いまやろうと思ってたのに…』と同様、「先送り」や「脱線」に悩んでいるなら、本書を読むことで道が開けるでしょう。
» やるべきことを習慣にするコツ
» 「忙しいからできない」を減らすコツ
2位 ずっとやりたかったことを、やりなさい。
正直なところ、本書はとても退屈な本です。『いまやろうと思ってたのに…』は耳が痛いとはいえ、気持ちよく読み進められますが、本書はそういう快感は皆無。読み進めようとするたびに、今まで自分についてきた嘘と対峙させられることになるからです。
でも、本当に役に立つ本というのは、そうした「皮剥(かわはぎ)の苦痛」を伴うものなのではないか、と個人的には思っています。
1位 マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
さまざまな仕事術が紹介されていますが、いずれもシンプルで特別なツールを必要としないところが本書の優れた点といえます。
逆に言えば、ここで紹介されている「やり方」とその背景にある「考え方」を身につければ、自分が普段使っているツールやルールを自然とアップグレードできるようになる、ということです。
仕事の進め方でさんざん苦しんでから読んだほうが、そのぶんだけ吸収も早くなりますので、学生の方や新入社員の方にはおすすめしません。