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マウスからトラックボールの切り替えて慣れるまでに3週間かかった



大橋悦夫トラックボールという「便利」なデバイスがあることは以前から存じておりました。買ってみて使ってみたこともありました。

▼使ってみたのはこのトラックボール(2012年5月8日に注文)。



でも、どうにもしっくり来ず、思うようにマウスポインタを動かすことができず、煩わしく感じるようになって、早々に挫折。

やっぱり使い慣れたマウスが一番!

…ということでトラックボールの記憶は封印。

何事もなかったかのようにマウスとともに幸せな日々を過ごしていました。

それから5年たったある日、ふたたびトラックボール熱に浮かされることになります。

▼今回のトラックボールはこちらの「MX ERGO」。



この写真は使い始めたばかりの頃で、とりあえず見た目はサマになっていますがその実、まったく操作がおぼつかず、「うわ、やっぱりトラックボールはムリなのかも…」と早くも挫折の秒読み体制でした。

3週間使い続けたら脳内に専用の「ドライバ」がインストールされた

ポインタを思い通りの位置にうまく移動させることができず、行きすぎたり、おかしな方向に暴走したりしていました。

「ええい、マウスの方が早いではないか!」

とマウスに戻してしまうこともありました(同じロジクールのマウスを使っているので、レシーバーが共有でき同時使用が可能)。

» マウスを新調したらサイドボタンとティルトホイールが極めて便利だった

マウスを新調したらサイドボタンとティルトホイールが極めて便利だった

それでも、「やっぱりトラックボールで操作できるようになりたい」という気持ちが捨てきれず、煩わしく感じつつもとにかくトラックボールを使い続けました。

3週間ほど経った頃、ふと気づきました、ポインタがまっすぐに動き、狙った位置にスッと止まるようになっていたことに。

人間にも「デバイスドライバ」のようなものがあるのでしょう。

コンピュータのようにセットアップすればすぐに使えるようなものではなく、しばらく使い続けることで少しずつ開発されていき、やがて第二の手足のように動かせるようになる。

同化と調節でいうところの調節です。

» 同化と調節の2つの視点で今月読んだ本をふり返る

心理学には、「同化と調節」という概念があります。

「同化」とは、道具を自分に合わせること。自分にしっくりくる道具、手に馴染む道具を使いこなすことを指します。

「調節」とはこの反対に、自分を道具にあわせること。すぐには使いこなせないが、使えるようになると生活まで一変させるほどの道具が、この世にはあります。自動車がそうですし、ピアノも同じです。


中学時代に遊んだゲームを思い出す

思い通りに動かせるようになったとき、その昔、ゲームセンターにSDI(セガ)というやはりトラックボールを使った珍しいアーケードゲームがあったことを思い出しました(調べてみたら、1987年4月発売とのことなので、当時の僕はまさにゲームに熱中していた中学2年生でした)。

» SDI (ゲーム) – Wikipedia

ゲーム内容は、画面上下左右から次々と襲来する敵に対して、トラックボールで照準を動かして敵に重ね合わせたうえで攻撃ボタンを押して破壊する、というもの。

当時、トラックボールで操作するゲームは珍しかったので印象に残っています。


まさに、ポインタを動かして、クリックするという操作です。

回転量が移動量に比例するトラックボールならではで、倒した方向に一定スピードでしか移動できないジョイスティックでは到底間に合わないでしょう。

上記の動画を見ると、照準が画面内を縦横無尽に瞬時に移動しており、実にクレバーな感じでホレボレします。

この点、トラックポイント(以下の赤いヤツ)はトラックボールよりもポインタの移動という面において水をあけられていると感じます。

一方、ドット単位の細かい操作はトラックボールよりもトラックポイントの方が圧倒的にやりやすいので、適所でうまく使い分けられるように「調節」を続けていくしかなさそうです。



↓トラックボール(無線)


↓トラックポイントつきキーボード(有線・ワイヤあり)


↓トラックポイントつきキーボード(無線・ワイヤレス)