フリーランスであれ会社員であれ、仕事をスピーディに進めている見える人は、「自分ルール」を徹底させている、という印象を受けます。
たとえば「メモを取るときは必ずロディアにメモし、大事なメモの脇には「☆」をつける」といった「ルール」を徹底しているのです。
この場合に大事なのは「☆」ではなく、「大事なメモには決まって「☆」をつける」ということを必ず守れる点です。
あるときには大事だけどつけなかったり、大事なメモには急に赤線を引っ張ってみたりと、「ルールがぶれる」と機能しなくなります。しかし、「自分で作ったルールを覚えておいて必ず守る」というのは、やっぱり忘れやすい人間には難しいことなのです。
一般的なルールで試す
「自分ルール」をブレさせないために考えられる方法として、「一般ルールを試してみる」ということが考えられます。
なぜなら、一般的なルールは、結局多くの人にとって一定の合理性があるはずだからです。
それに一般的なルールであれば、自分が完全に覚えてない段階でも、思い出しやすいでしょう。大事な情報は「フラグ」を立てたり「スター」をつけたり「!」をつけたりするというのが「一般的」であり、大事な情報に「▲」をつけるという「自分ルール」よりは守りやすいはずです。
ただ、一般ルールは所詮一般ルールであって、自分ルールとはちがうものですから、それを守るのが快適とは限らないし、忘れないという保証があるわけでもありません。
「自分ルールに徹する」ためには、もっと他の要素も必要です。
「快適さ」で妥協しない
昔っから、単語登録だとか、スニペットを登録だとかっていうそういう「文字入力の省力化」は色々試してきていましたが、どれもなんかあんまりうまくいっていませんでした。
(そっち系の人には「TextExpander」とか言うと一発で通じるはず)
そんな中、数ヶ月前に(多分Twitterとかでチラッと見かけて)試してみた「2文字の単語登録」と言うテクニックが思っていた以上に「覚えやすくて活用しやすい」感じで、大変に重宝しています。
これが究極の「自分ルールの見つけ方」だと思うのです。
私たちはだいたい「TextExpander」で「がんばろう」としがちです。自分にしっくりこないものに、自分をあわせようとするのです。
「一般ルール」に「自分ルール」を合わせようとするということです。これはこれで、先に述べたとおり、一定の合理性があるはずですが、忘れやすく、守りにくいのは、あきらめたほうがベターなことがよくあります。
「自分ルール」が確立しない人は、どこかで「不便さに妥協」していて、しかもその「妥協」がすばやく起こってしまい、常態化しているのです。
あきらめるのが早すぎるわけです。もっと合理的にわがままになって、もっと自分にしっくりくるものでなければ、たとえ「一般的に」どう言われてようと「その筋の権威」が何をしてようと、安易にそれらに「自分を合わせ」ては結局中途半端に合わせるだけで終わってしまいます。
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第3回は「新習慣」をテーマにします。
「新しい習慣」を身につけるにはどうしたらいいんだろう?
ということを、セミナー参加者の方よりご質問いただきまして、改めてそのテーマについて考えました。
今回は、「GTD」という習慣を会社でみにつけられたnomicoさんをゲストにお迎えいたします。
nomicoさんには以前、シゴタノ!にもご登場いただいたことがあります。
» シゴタノ!ランチオン第1回〜nomicoさん | シゴタノ!
» IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書)