改めて「これができないと本当の意味で仕事に集中することはできないな」と感じた出来事がありました。というより、いつもそれが起こるたびに同じことを感じていたのですが、ブログで取り上げるところまでいかずに終わっていたのが、今回は取り上げるところまできたので書いています。
家で洗濯しているときにいつも感じていることです。
全自動洗濯機に洗濯物を入れて運転を開始後、「洗濯 → すすぎ → 脱水」が何度か繰り返されたあとにブザー音で終了が知らされますが、通常はこのブザー音をトリガーにして、洗濯物を干しにかかります。
それが、ヘッドホンで音楽を聴きながら仕事に没頭していたりすると、このブザー音に気づかなかったり、そもそも洗濯機を回していることをすっかり忘れてしまうこともあり、結果いわゆる「洗いざらし」のまま放置してしまう事案が発生します。
「しばらくしたら洗濯物を干さないとなー」という心づもりを頭の片隅に置きつつ仕事に向かっていればこの事案はほとんど発生しないのですが、仕事に「全部持っていかれる」ことは往々にしてあるわけです。
この事案を防ぐには、次の2つが欠かせません。
- 必要なタイミングにもれなくその通知を受け取れる仕組み
- 必要なタイミングになるまで完全に頭の外に追い出す習慣
必要なタイミングにもれなくその通知を受け取れる仕組み
「通知」に関しては、もはや使い切れないほどに多種多様な手段が用意されています。
PCでもスマホでもタイマー機能を有するアプリは無数にあるでしょう。この中のどれを使ってもいいのですが、やはり自分にとって信頼のおける1つか2つの手段に集約するのが良いでしょう。
定番の通知
僕自身は、「洗濯物を干す」のように定期的に発生するものであれば、iPhoneアプリの「たすくま」にリピートタスクとして設定しています。洗濯物をセットしたら、終了する頃合いを見計らって「洗濯物を干す」というリピートタスクの開始予定時刻をセットするのです。
iPhoneの通知のうち、優先度の高いものは手首に着けているスマートウォッチ「Pebble Time」に振動として伝わるようにしていますので、仕事に没頭していても気づくのです。
» Pebble Timeを10日間使ってみての「良いところ」と「気になるところ」
もちろん、「開始予定時刻をセットする」こと自体を忘れないように自分を躾ける必要はありますが、何度か繰り返すうちに「洗濯物をセット」 → 「【洗濯物を干す】の開始時刻をセット」という流れが定着します。
実際にはひと手間(コスト)がかかるわけですが、それによって洗いざらしを防止できる(リターン)ことが体感できるからでしょう。
『パフォーマンス・マネジメント』で言うところの強化の原理(行動することで、何か良いことが起こったり、悪いことがなくなったりすると、その行動は繰り返される)です。
» パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
不定期の通知
「今から5分だけ、この資料をチェックする」のように不定期に発生するものであれば、iPhoneアプリの「@Timer」でワンタップでタイマーをセットします。このアプリは、12個まで、よく使う長さのタイマーを登録でき、ワンタップでカウントダウンを開始できる点が気に入って、4年以上使い続けています。
このアプリの通知もまた「Pebble Time」に通知させるようにしているので、時間になると手首にブルブルと振動が来るので、それまでは没頭できます。
必要なタイミングになるまで完全に頭の外に追い出す習慣
上記の仕組み(機械)を採り入れても、その効用を最大化するには人間の側でも歩み寄りが必要です。
具体的には、仕組みに全幅の信頼を置く、ということです。
「リマインダーはセットしたけど、一応自分でも時間は気にしておこう」ではなく「リマインダーをセットしたから、あとは心おきなく100%目の前の仕事に没頭しよう」となって初めて仕組みが全力でワークすると言えるからです。
僕自身、通知を受け取るたびに「あ、そういえば洗濯機を回していたんだった」とか「もう5分たったのか」と、Pebble Timeの通知を受けるたびにいちいち驚いているのですが、言い換えれば、そのたびに「あぁ、ちゃんと集中できていたんだな」と実感しているわけです。