仕事を楽しくする上で「ゲーム感覚」という言葉は無視できない重要なキーワードだと思っています。シゴタノ!でも過去に何度か使っています。
まとめると「一見つまらなそうな仕事の中にも自分の関心を引く要素を探す」という感じでしょうか。引用した中では、眠くてしょうがない退屈な原稿の翻訳をしていたのが、原稿の内容が自分にとって興味のあるものに思えてきて、それからはwide-awakeで仕事に取り組めた、というエピソードが紹介されています。本当にちょっとしたことで、仕事を楽しくできるものです。
仕事以外でも「ゲーム感覚」を取り入れることで素では退屈だったりしんどかったりすることも楽しくできるようになります。
→ ちょっとしたことにヒントがありそう。
テトリスでブロックを一気に消す、スーパーマリオブラザースで大量のコインをかき集める、など、ゲームをやっていて感じる爽快感をそのまま仕事にも取り入れれば、きっと楽しく、しかも効率よく仕事を片付けることができるのではないか、という主張です。
→ 仕事に「ゲーム感覚」を取り入れるアイデアを具体的に紹介。ポイントは、仕事を仮想のゲームに見立てた上で、
1.ルールとご褒美(得点)とペナルティー(失点)の仕様を決めておくこと。
2.得点と失点が目で見てすぐにわかるような仕組みにしておくこと。
最後に、これが一番大切だと思っているのですが、
「やらされる」を「やりたい」に変換する
どんなに「今やるべき」と思っていても気乗りしないことであれば、せっかくのエネルギーは現実逃避に振り向けられてしまいます。「やりたい」に変換する上で役に立つのが、「ゲーム感覚」です。
→ ゲーム化する上で大切なことは現在自分が置かれている状況をビジュアル化させること。
手持ちの現金を給料日までの日数で割り、1日あたり1600円しか使えないことが判明。でもその日からは「1日に1600円までは安心して使えるのだ」ということで不安な気持ちがかなり軽くなったのを覚えています。
しかも、「今日は1400円しか使わなかったから明日は1800円使える!」という小さな幸せを感じたこともありました。そこからはほとんどゲーム感覚で、Excelで管理シートを作って、日々使ったお金を入力すると、翌日以降の一日に使える金額が再計算されるようにするなど、むしろ楽しんでいた記憶があります。
→ ネガティブな状況においても、楽しくできそうな突破口を探す。
そして、もう1つ「ゲーム感覚」を仕事に活かす上でのアイデアを見つけました。
脳トレの成果は?(1ヶ月目)(フロム35ライフ | 35歳からのクリエイター修行!)
「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」というゲームを毎日続けておられるようで、1ヶ月欠かしていないそうです。その結果が詳しく紹介されているのですが、そこで目に留まったのが以下の一節。
このソフトは脳年齢チェックも各トレーニングも1日に1回、最初にやった記録しか残せません。
だから、普通のゲームのように何度もくり返して挑戦して、点数を上げるということができないため、はまって何時間も続けてしまうことがありません。
毎日、続けるためにはいいですね。
これを読んですぐに連想されたことは、ブログです。シゴタノ!は平日毎日更新を続けていますが、例外なく1日に更新するエントリーは1本です。そして書き溜めはせず必ずその日の0:00?23:59の間に書き上げてアップする、というルールに従っています(明確にルール化しているわけではありませんが、気づいたらこの条件が守られるようになりました)。
冒頭で掲げた「ゲーム感覚」関連エントリーの中でもルールはゲームに取っては欠かせないもの。ルールがあるからこそ反則が対置するのであり、反則があるからこそ、“プレイヤー”としてはいかに反則を犯さずに最高のプレイをするか、というチャレンジが生まれます。
以前、「始めから終わりまで予定通りにコトが運び、無傷のままに黒幕を退治してしまうようなアクション映画はつまらない」と書きましたが、越えるべき障害物があるからこそ、“燃える”のだと思うのです。
1日1回しか更新できないからこそ、挽回の利かない1度限りのチャンスに賭けるという意気込みが生まれ、うまく書ければそれで満足感が得られます。うまく書けなければ、それはそれで翌日以降の反省材料としてエントリーという形で記録に残るわけですから、「次はこういう風にしてみよう」というやる気もわくのだと思います。
このように、ブログを1日に1回しか更新しない、というルール(制約)を決めることで、ブログを書くのを楽しくすることができるのではないか、と考えています。少なくともシゴタノ!は「1日1回」という制約が書き続ける上での重要なファクターになっています。
「1日1回必ず更新しなくてはいけない」ですと義務になってしまい、気が重くなりがちですが、「1日1回しか更新してはいけない」という“回数キャップ”なら、「1回でいいならできるかも!」というポジティブな気持ちが生まれてきそうです。
「やらされる」を「やりたい」に変換するという話もありましたが、ブログに限らず習慣を長く続ける上ではこのような“言い換え”によって自分の都合のいいように解釈する、すなわち我田引水を志向するのも1つの方法だと言えるでしょう。
ゲーム感覚についてのアイデアは、文字通りゲームにあるものですね。