佐々木正悟 
この製品は人によって評価がけっこうわかれていて、しかも値段は決して安くないので、迷いに迷ったのですが、私には完璧に「あたり！」でした。
» Apple Watch Series 2 – Apple（日本）
ここのところ入手した製品では、私にとってはKindleと並んで「１秒でも速く買っておくんだった！」ガジェットです。
なにがそんなにいいのかを説明するのは確かに難しいのです。順を追って、なぜこの製品に対する評価がわれているのかも検討しつつ、私にとってどこがどういいのかをなるべくわかるように書いて参ります。
仕事のモードを変えてくれる
のっけからわかりにくくて恐縮ですが、１時間おきとか、何分おきとか、間隔はともかく「定期的」というところが大事なのですが、「立ち上がって歩き回りましょう」とか「呼吸に注意してみましょう」といった「体に気を使ってくれる機能」がとても気が利いていて、そしてこれのよさがさっぱり伝わらないという気もしますね、書いていても。
私が座り詰めということもあるとは思いますが、没頭し始めると１時間なんてあっという間です。１時間に１回程度深呼吸したり、歩き回るというのは、ものすごく忙しない気がします。
ということは、それくらいしないとイケなんですねやっぱり。これはもう買う前から「設定に凝らずとにかくApple Watchのいうとおりにしよう」と決めていたわけですが、振動で機械的に知らされるからできることです。
また、UIが洗練されているというのも、こういうときにはいいプッシュになります。もしこれがMacの画面によって知らされるなら、確実に無視するでしょう。体に直接刺激を与えられるというところが、人を行動させるポイントです。
仕事がはかどってきている最中に、立ち上がったり呼吸したくなんて、ないんです。
当たり前です。
しかし、そこを無理にやるくらいでないと、こんなことはすぐやらなくなります。
やり方を手取り足取り指示してくれ、確実に定期的に教えてくれ、その記録を残してくれて、そうすることで「いいことをしているのだ」と大人が子どもをあやすように、しかも「ボディタッチ」でやってくれるから、なんとかできるわけです。
つまり、これを使ってすぐ感じたのは、「健康に仕事ができる気がする」ということです。
シャワーしながらメモを取るならこれしかない
本当はこの項目を冒頭にすぐもってくるべきなのでしょうが、「健康条項」が「メモハック」よりも重要に感じられるということを強調したかったのです。
海水に沈めたりするのはやめておきたいところですが、ちょっと水がかかるくらいならぜんぜん気にしないでいいガジェットならではのメモとりができます。
これは非常に素晴らしく、これだけで一本記事をかいてもよかったほどです。
シャワーを浴びつつ、音声入力でメモを残す。これがまさにシャワー中なら最適解でしょう。これ以上の方法は、実感としてはあり得ない感じです（ただしシャワー音はうるさいので、一時的に音が出ないようにするなど、メモの際には若干の工夫が必要になります）。
私が使っているアプリはちなみに、WatchNotesという有料アプリですが、240円というあいかわらず、冗談みたいに安い。ただ、どうして、Appleが標準のメモと録音機能を例のステキなUIでデフォルト装備しておいてくれなかったのか、ナゾですが。
» WatchNotes – Apple Watchためのノート/メモ/ TO-DO/チェックリスト
ともあれこれは、これだけのために5万円でも惜しくはないと思えました。
私はけっこう泳いでいるといつまででも泳いでいられる方で、日に2kmくらい泳いでいたこともあったのですが、その時うまい文章の言い回しなんかが思いついたとき、実に困りました。
メモできない。しようがないから潜水中のメモグッズなどを買っていた時期もあったのですが、けっこう高い。しかも書きにくい。にもかかわらずただの「手描きメモ」でしかない。
今ならApple Watchがあると思うとすごく嬉しくなります。また泳ぎたくなってきます。
そのほかにもいろいろと「買ってよかったポイント」があふれていますが、それはまた次回以後に回させてください。
とりあえず私としては
- 健康になれる気がする
- シャワー中でも散歩中でもいつでもどこでも音声入力でメモ
だけでも充分です。
