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くくらない、くくられない生き方



大橋悦夫シェアオフィス「PoRTAL」で仕事をするようになって間もなく1年半。キリの良いタイミングというわけではありませんが、今日は週に一度開催される「PoRTALランチ」というものに参加したので、そのご紹介をしつつ、主宰者のさわのめぐみさんのインタビュー記事を読んで感じたことをまとめてみます。

「PoRTALランチ」とは週に一度、PoRTAL内のキッチンで開催される、フードディレクターのさわのめぐみさん主宰のクローズドなイベントです。イベントといっても、純粋にさわのさんの手料理をいただくだけのもので、プレゼンもLTも質疑応答もありません。

なかなかスケジュールが合わず、スケジュールが合っても人気のために参加できないことが多かったのが、今回は運良く参加できました。

今日(1月10日)のメニューは、以下の通り。

  • 鮭の甘辛焼き
  • 白菜とお豆腐のスープゆず風味
  • 明太子とジャガイモのサラダ
  • 出汁巻玉子
  • ご飯



何を食べてもおいしかったのですが、特に左上の「明太子とジャガイモのサラダ」は柚子が隠し味的に使われているそうで、何というか絶品。



▼スープにも柚子が香り、しんなりと上品なお味。



さわのめぐみさんとは?

主宰のさわのめぐみさんは、出張料理やレシピ本の料理の監修、「ものがたり食堂」という食事会を定期開催するフードディレクターで、PoRTALレジデント(シェアオフィス入居者)でもあります。

公式サイトのプロフィールは以下の通り。

家族全員が料理人という家庭で育ち物心が着く頃には同じ料理の世界に。尊敬するイタリア料理のシェフに出会いその後2年間イタリアへ留学。 様々な国の人達との出会いから、ジャンル問わず食とはコミュニケーションツールの一種だと知り、キッチンとはどこより神聖な場所だということを学ぶ。

2013年帰国 横浜の小さなイタリアンバールでシェフを務め、イタリア料理という枠から飛び出し、様々な料理を楽しんで貰いたいという思いから個人的な活動を開始。

現在 “ものがたり食堂” 映画、小説、絵本などの物語から独自のイメージから構成する創作料理をイベントスペースで提供。

特に以下のインタビュー記事は、さわのさんのヒストリーが垣間見える、とても興味深い内容です。

» いつも満席の「ものがたり食堂」主宰、イタリア帰りのさわのめぐみCOOKってどんな人?

憧れ → 行動 → 違和感 → 行動 → 憧れ → …

このインタビュー記事を読んで気づくのは、

  • 憧れ → 行動 → 違和感 → 行動 → 憧れ → …

という行動原理です。

誰しも最初は憧れからスタートします。でも、憧れているだけで終わらずに行動を起こすことで「次」に進めます。

憧れていた対象に近づくことで、憧れていたとおりのこともあれば、違和感を覚えることもあるでしょう。

違和感が強ければ、幻滅して夢を失うことになってしまうかもしれませんが、その違和感が新たな突破口を切り開くことが少なくありません。

もちろん、行動した先では違和感ばかりでなく、別の憧れを見つけることもあります。

実際、さわのさんも、憧れていたところに辿りつくたびに「違和感」や別の「憧れ」に出会い、それをきっかけにまた新たな行動を起こしています。

以下、インタビュー記事を辿ってみます。

●美容師を目指す(憧れ)

 ↓

●専門学校に入学(行動)

 ↓

●美容師としての将来イメージが想像できず(違和感)

 ↓

●カフェが流行っていた(憧れ)

 ↓

●カフェでアルバイト(行動)

 ↓

●「カフェごはん」は料理じゃない(違和感)

 ↓

●もっと本格的な料理を(憧れ)

 ↓

●たまたま見つけたイタリアンレストランで働く(行動)

 ↓

●イタリアに行ってみたくなった(憧れ)

 ↓

●イタリアに留学(行動)

 ↓

●ベネトの古城のレストランで働く(行動)

 ↓

●当地の料理人たちの姿勢に幻滅(違和感)

 ↓

●フィレンツェの小さなレストランで働く(行動)

 ↓

●お客さんとの距離感の近さに感動(憧れ)

 ↓

●仕事を続ける(行動)

 ↓

●居心地が良すぎる(違和感)

 ↓

●帰国(行動)

こういう人を「行動力のある人」というのでしょうが、インタビュー記事を読む限り、あるいはご本人と何度かお話させていただいた限りは、「まっすぐな人」という表現がよりしっくり来ると感じました。

くくらない、くくられない生き方

以前参加したイベントで実況ツイートをしていたのですが、その中で以下のようなものがありました。

» 自分らしい生き方を見つけるためのドリームリストとマイルールのつくりかた



さわのさんのヒストリーはまさにこの流れを地で行くものであると感じました。

先のインタビュー記事に以下のようなくだりがあります。

私はおいしいものに境界線はいらないんじゃないかなって思うんです。強いてカテゴリーを作るのであれば、‘おいしいもの’のひとくくり。もっと細かいカテゴリーが必要になるのは、お店を持ったときの宿命だと思うんです。だから私はこれから先もお店を持たないって決めています。私の使命は、おいしいごはんを提供すること。これは絶対にぶれません。

既存の枠にはめ込まず、自分にとってしっくりくるスタイルを志向していることが窺い知れます。

言ってみれば、自分から誰かをくくることはしないし、誰からくくられることも潔しとしない生き方、というわけです。

いろいろ気になった方はぜひ以下のインタビュー記事全文を読んでみてください。

» いつも満席の「ものがたり食堂」主宰、イタリア帰りのさわのめぐみCOOKってどんな人?

いつも満席の「ものがたり食堂」主宰、イタリア帰りのさわのめぐみCOOKってどんな人?【COOK紹介】 | キッチハイクマガジン | KitchHike Official Blog

↓2月18日(土)に宮島(広島)でイベントがあるそうなので、お近くの方はぜひ。

» ものがたり食堂『小さな王子さま』@宮島


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