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『iPhone情報整理術』ダイジェスト


今月上梓予定の『iPhone情報整理術』ですが、Twitterなどでもときおり話題にしていただきまして、まだ発売までは2週間近くあるにもかかわらず、たくさんのご注文をいただいております。ありがとうございます。

ただ、2009-10-07までのところAmazonで書影もついていないので、どんな本なのかイメージもできない、という向きはあるかと思います。そこで私の方から、いま出せる限りの情報を、この記事でお出しすることにしました。目次と、中身のレイアウトと、執筆方針などです。これらは私自身が書店で立ち読みする際、とりあえずの参考にまず目を通すところですので、多少なりともお役に立つかと思います。

※なお、いずれの情報も製本前のものであり、特にページ数や小見出しなどには若干の変更があるはずですので、その点はご了承ください。

『iPhone情報整理術』

目次

Ch1 iPhoneでつくるクラウド・オフィス
01 ファイルも紙書類もすべてiPhoneに入れる 16
02 雑誌をiPhoneで買って読む 19
03 名刺やカードの情報はiPhoneに任せる 23
04 「超」整理法のファイルをiPhoneに取り込んでしまう 26
05 ネットワーク・ストレージで iPhone の容量を 100ギガバイトにする  33
06 Air Sharing で iPhoneをモバイルディスクにする 37
07 裁断機とScanSnapで紙資源をすべてPDF化する 39
08 Good Readerで大容量PDFを楽に読む 42
09 iPhoneのカメラを利用して本棚整理に解答を用意しておく 45
10 iPhoneでクラウド・オフィスをつくるためのアドバイス 48

Ch2 iPhoneでゼロストレス仕事術
11 iPhone上でのタスク管理のストラテジーを立てる 54
12 GTDとiPhoneで理想のタスク管理システムをつくる 58
13 OmniFocusでGTDのワークフローをマスターする 63
14 Remember The Milkで高速タスク管理を実現する 67
15 Toodledoでタスクを立体的に捉えなおす 72
16 ToDoリストアプリケーションで紙いらずのタスク管理を実現する 76
17 Inbox Zeroでオフィスに着く前に受信箱を空にする 80
18 GmailのToDoリストで職場に着く前から仕事をスタートさせる 85

Ch3 iPhoneユビキタス手帳術
19 iPhoneでユビキタス手帳をつくる 90
20 Evernoteでユビキタス・キャプチャー 93
21 iPhoneでメモを高速入力する 98
22 80対20の法則で最重要人物をおさえたアドレス帳をつくる 101
23 Evernoteで一歩進んだ人脈手帳をつくる 105
24 まずはカレンダーでスキマなく予定をうめてみよう 108
25 使い分けたいGoogleカレンダーとの連携法 111
26 いつでもどこでも録音する 118
27 「マネー手帳」で手間いらずの小遣い管理を 121
28 写真と動画で「今」をキャプチャーする 124
29 iPhoneを手帳に使うならBluetoothヘッドセットは必需品 126
30 iPhoneとモレスキン手帳で全方位からのアイディアを捉える 129
31 Hipster PDAでiPhoneの死角を埋める 133

Ch4 iPhoneでウェブを持ち歩く
32 iPhoneでGoogleの力を引き出す 138
33 Instapaperでウェブページをあとでまとめて読む 141
34 iPhoneでブログ記事を手軽に大量に読む 144
35 どんなにたくさんのブログを購読していても破綻しない3層式RSS整理法 147
36 ウェブのブックマークをすべてiPhoneに入れる 150
37 1Passwordでパスワード管理を楽にする 153
38 「手順」や「やり方」の情報を手に入れるには動画サイトを活用する 155

Ch5 出先でのiPhone活用術
39 マップがあれば、すぐに動き出せる 160
40 駅探エクスプレスを使い込む 163
41 「食べログ」で知らない町でも通な食事処を探す 167
42 プレゼンファイルをムービーにしていつでもアピールできるようにしておく 169
43 出先から定型メールを一瞬で返信する 172
44 iPhone以外の携帯電話と名刺交換をする 175
45 WifiTrackで都会のWiFiのオアシスを探す 178
46 ウェザーニュース タッチで雨雲をスマートに避ける 181

Ch6 人生に近道を作るiPhoneライフハック術
47 テレビ・ラジオ・動画サイトのコンテンツをiPhoneで持ち出す 186
48 電子ブックリーダーで未来の読書を先取りする 189
49 Audibleで通勤時間を英会話教室に変える 192
50 iPhone+Twitterで情報ネットワークの「中」に入る 195
51 声で文章を入力する「音声認識メール」 197
52 White noiseで雰囲気を自在に操作する 199
53 Nike+とRunkeeperでランニング戦略を立てる 202
54 バーチャル・クローゼットを利用して着まわしの達人になる 205
55 無理なく早起きできる理想の睡眠サイクルをiPhoneでつくり出す 208
56 Weightbotで理想の体型を維持する 211
57 Daytumで日常のすべてを記録する 214

付録 さらにiPhoneを使いこなすための17のテクニックとアプリケーション 217
アプリケーション&Webサービス一覧 236
参考文献 238
著者略歴 239

ざっと目次をご覧いただくと分かるかと思いますが、本書を一言で言うなら「iPhoneでライフハックする」のに役立てていただきたい本です。たとえば「iPhoneでGTDを実践する」というテーマや、「Hipster PDAとiPhoneの相補性」などのテーマが、その目的によく合致していると思っています。

本書を作り上げるのにはことのほか時間がかかりました。企画段階から完成までに紆余曲折があって、個人的にはこの時期になるとは想定していなかったのですが、その原因のひとつとして、「レイアウトに極端にこだわった」ことがあります。書籍において著者がないようにこだわるのは当然だと思いますが、レイアウトにこだわるかどうかは、ケースバイケースでしょう。私自身は普段、ここまでこだわることはしません。

しかし本書は、「自分がiPhoneを持ったときには持っていたい本」という位置づけで出したいと強く思いました。となれば、iPhoneがあんなにおしゃれなのに、手に持って開いてみたときにどうもイマイチ垢抜けない、というのは残念です。iPhoneを持つ前に持ちたいと思うような本でもあろうとしただけに、余計にそう思いました。この点で出版者さんや編集プロダクションさんに無理なお願いを繰り返したことが、結果として発刊を後らせることになりました。

といった次第ですから、本書に関しては書店で手にとっていただけることを切望しています。こんなことは文章でいくら書いても伝わりにくいことですので、以下にレイアウトを見開きで1ページ紹介させていただきます。

付録

もうひとつ、本書に時間がかかる要因となったのが、盛り込むコンテンツをどんどん増やしていったことでした。

iPhoneは幅広い使われ方に対応できるガジェットだけに、その幅広さを書籍が勢い狭めてしまう事態を、極力避けたかったわけです。もちろん、ミッシングマニュアルではありませんし、何でもかんでも紹介していては、辞典になってしまいます。結果としては落とすことになったページも少なくなかったのですが、それでも「あれば便利な情報は何としても入れ込もう」と努力しました。

その結果が、脱稿間近になったところでの「付録」の追加でした。共著者の堀さんに、提案するのもはばかられるような段階の追記でしたが、紙の分厚いマニュアルはつかず、直感的な利用がふつうのiPhoneだけに、「知っておけば確かに違ってくる知識」は外したくなかったのです。

もちろんこうした知識は、非常に詳しい人と、つい先日購入したばかりという人とで、利用価値がまったく変わってきますから、そこら辺が難しいものでもありますが、ネットでは「常識」と思われているようなことであっても、知らないために操作が面倒になっているような知識は、極力拾っていくようにしよう、ということになりました。

上のレイアウトによる17項目がその付録ですが、この中に知らないものがあれば、これを全部おさえておくだけでも、iPhoneはぐっと便利につかえるようになります

以上、『iPhone情報整理術』のダイジェストでしたが、見本はまだ私も持っておりません。共著者があることもあってか、早く見本を読みたくて、私が一番待ち焦がれているひとりかもしれません。


iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!

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▼編集後記:
佐々木正悟

先日、「Evernote」CEOと会食させていただきました。私のようなものが参加するのは、はばかられるようなメンバーによる会合で、Evernoteフリークとしては、この上ないひとときとなりました。

くわしくは、

「Evernote」CEOと会食して日本語化の話を聞いた!

などで会合の様子をご覧ください。

強い印象を受けたのは、会食後のミニプレゼンで、Evernoteの使い方は使い込む人の間でも相当に違いがあるのだということがわかったことです。私はこの種のものを15年くらい求め続けていました。その間、自分がどのような目的でどう使うかがあまりにも鮮明になりすぎて、むしろ精神的に苦痛を感じるくらいでしたので、「他の人がどう使うのか」などという点にはまったく重いが及んでいなかったのです。

とくに、文具王の高畑さんが「アナログでEvernoteを実現するなら」ということの実例を見せてくださったので、私が精神的な苦しみあえいでいる間に、工夫で何とかしてしまうこともできたんだなあ、と思い知らされて、これも楽しい経験でした。なかなかこれができるのは、多数派ではないと思いましたが。