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「自分の強み」や「やりがい」を見つけるための2つのヒント

「自分の強み」や「やりがい」を見つけるための2つのヒント
photo credit: alles-schlumpf via photopin cc

池田千恵講演や研修などで全国でお話する機会が増え、様々な悩みを直接伺う機会にも恵まれるようになりました。

悩みは人により様々ですが、「やりがいが見つからない」「自分の強みがわからない」という悩みが最近多いように思います。

  • なんとなく好きなことなら分かるけど、本当のところ、自分は一体何がしたいのかがわからない。
  • 自分ならではのやりがいを見つけられて、いきいきしている人がうらやましい。

このような悩みを聞くことが増えました。

私も以前、やりたいことが明確になっていて、日々挑戦する周囲に憧れつつも、できない自分と比べて落ち込む日々を過ごしていました。あんなふうになれたらいいのに、でも自分には何にも取り柄がないし、出来ない、と迷う時期を長く過ごしていました。

では、そのモヤモヤをどうやってスッキリに変えていき、目の前の出来事に前向きに取り組めるようになっていったかというと、一番効果があったのは「書き出すこと」でした。頭の中で考えを巡らせるだけでは、同じことを何回も考えてぐるぐる回ってしまい、前に進めません。感情に自分を持って行かれてしまわないように、冷静に自己客観視する手段が「書き出す」ということです。

今回は、私が経験して効果があった、やりがいや強みを見つけるために書き出したほうがいいことを2つ、お知らせいたします。

  1. 「コンプレックスだと感じていること」「そのコンプレックスによって得た良かったこと」を書き出す
  2. 自分が当たり前にできてしまうことを書き出し、周囲が「すごい」と言ってくれるかを確かめてみる

1.「コンプレックスだと感じていること」「そのコンプレックスによって得た良かったこと」を書き出す

ついつい苦手で後回しにしてしまうことや、嫌なのについ繰り返ししてしまうことを書き出してみましょう。自分が「できない」と思っていることに、実は強みややりがいが隠れていることが多いからです。

小さいころから親に「気が利かない」と言われていたことが長い間コンプレックスだった私は、「気が利かない」と言われても、なにをどうすれば気が利くのかが分かりませんでした。

でも、「気が利かない」おかげで、アイマイなことを言語化、法則化して誰にでも出来るように汎用化することができるようになりました。「気が利く」ということがどういうことかが分からないからこそ、「気が利く」というアイマイな言葉を法則や言語として表現する力がつきました。これは、無意識に「気が利く」人には絶対に得ることができない視点です。

実は今でもそうなのですが、私は飲み会の席で私の前に取り分けるお皿があっても、それをこのタイミングで皆に取り分けていいものかどうか、どうやったらスムーズかが未だに分からず放置してしまうことがあります。変なタイミングで取り分けて他の人に迷惑がかかってしまうのではないか、と怖くなってしまうのです。

怖いから、自分は取り分けることをせずに、自然に取り分けることができる人をさりげなく観察しています。

ここで終わってしまったら、「あー私は今日も気が利かなかった」と自分にダメだしして落ち込んで終わりです。

でも、気が利く人をじーっと観察することをを繰り返していくと、気が利く人には共通点があることに気付くようになります。気が利く人は無意識にやっている行動を、あの人はこの点で気が利くから、私も真似しよう、と身につけることができます。これは、コンプレックスが転じた私の強みだと思っています。

私はプレゼンを通すための資料作成手法であるGARPFSメソッドなど、概念的なものを法則化して伝えるのが得意なのですが、これは私が気が利かなかったおかげで法則化できたものです。

このように、コンプレックスは強みの裏返しということを知っておくと、次々と起こるトラブルや落ち込みにも冷静に対処できるようになります。視点が変わるので、日々の出来事が楽しくなります。

皆さんの中にも必ず、コンプレックスの裏返しで得意になるものがあるはずなので、書き出してみてください。

2.自分が当たり前にできてしまうことを書き出し、周囲が「すごい」と言ってくれるかを確かめてみる

2009年に初めて出版した本『「朝4時起き」で、すべてがうまく回り出す!』ですが、実は、もともと朝4時起きの本を書こうなんて、夢にも思っていませんでした。

「朝4時起き」が自分の中で長い間習慣となっていたので、あまりにも普通すぎて、自分がちょっと変だということに気付かないまま朝4時起きを続けていたからです。

でも、ある日「朝4時起きをしている」をいう話を何かのタイミングで伝えてみたところ、皆の目の色が変わって、「何時に寝るの?」「なんで4時起きなんてしてるの?」「どうやったら起きられるの?」とものすごい勢いで質問されたのです。それが面白い、ということで出版が決まり今に至ります。本当に、人生って分からないものです。

このように、自分の中で「当たり前すぎて言うまでもない」と考えていることは、実は他の人にとってはすごく貴重なことかもしれません。

ただし注意すべきは、自分のすごさは自分自身でなかなか気付かないことだということです。だから自分が「もしかして」と思ったことを周囲に発信する必要があります。

発信する時の指標として提案するのは、「すごい」とどのくらい言われるかを数えてみることです。当たり前に出来ていることを10個書き出して、それぞれ「すごい」の数を比べることで自分の強みを探してみましょう。例えば、「すごい」の数でなく、Facebookの「いいね」の数や、ツイッターのリツイートの数で比べるのも良いかも知れません。

当たり前にできることが、自分では「たいしたことではない」と思っていたとしても、実はすごいことである可能性は大きいです。

最近私が「すごい!」と思ったのは、私の講座を受けたとある受講生の特技です。

彼女はスーパーで買い物をしたとき、買い物袋に早く、キレイに、安定した位置で入れるのが特技でした。「たいした特技じゃないですよ」と謙遜していましたが、私は、この特技は彼女の本業であるインテリアコーディネートの仕事に活きていると感じました。

買い物袋という限られた空間に、いかにして効率的に食材の特徴を活かして入れるかは、お部屋の限られたスペースにどんな家電を入れて快適に過ごしていただくかの提案と繋がるものがありますよね。

書き出すという作業を定期的に繰り返すと、自分のとらわれや思い込みから解放されます。定期的に時間を作ってぜひ、書き出してみてくださいね。

▼編集後記:
池田千恵



「書き出す」ことで自分を見える化し、望む未来を自らつかむ具体的手法を池田千恵が徹底指導する講座「働きウーマンに贈る 私であるための企画力講座(通称iプラ)」第4期が、3月に開講します。それに先立ち、iプラ1day入門講座を開催いたします!

iプラ1day入門講座『女の決め時を図解する!私をいっそう楽しむための「自分企画力」の磨き方』(女性限定講座です)

  • 日時:2013年2月23日(土)(13:40開場)14時~17時
  • 場所:ビジョンセンター日本橋(東京都)
  • 人数:20名様(先着順) 

iプラへの私の想い、詳細はブログに書きましたので、読んでいただけると嬉しいです。


▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。

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