ScanSnap S1500の後継機種として、iX500が11月30日に発売されます。
iX500の最大の特徴は、WiFiが搭載されているということです。
WiFi経由でのスキャンは、iPhone、iPad、Android端末といったスマートデバイスからのみ可能であり、PCやMacからは、今までどおりUSBケーブルで接続してスキャンする必要があります。
とはいえ、iPhoneからスキャンできることの便利さといったらありません。
仕事の関係で、すでに2週間ほどiX500と過ごしているのですが、以前より、ずっと気軽にスキャンできるようになり、机周りの紙類があっという間に整理できました(紙類は、スキャンして捨てる場合もあれば、ファイルに入れて棚にしまう場合もあります)。
S510を使っていた今までは、
- 「スキャンしたい」→「あ、パソコンで他の作業やらせてる最中だった」
- 「スキャンしたい」→「あ、机の上に物が積み上がってて、パソコン操作しにくい」
と、ついつい後回しにしてしまっていたのですが、パソコンを介さなくてもスキャンができるというだけで、こんなにも楽なものかと驚いています。
スキャンを「面倒くさい」と思わなくなった
iX500は、紙送りのスピードが毎分25枚(50面)と驚異的に速いので、スキャン作業がすぐに終わるという意味では、以前よりもスキャンが面倒くさくないことは確かです。
ですが、スキャンするときに、最も大きな心理的障壁となっていたのが、「パソコンを起動しなければいけない」ということだったのです。
初回こそ、パソコンからWiFiの設定をする必要がありますが、いったん設定してしまえば、あとは、ScanSnapのふたを開けて、iPhone(やiPadやAndroid端末)のアプリからスキャンするだけで、スキャンが完了するのです。
私の場合、もうiPhoneは身体の一部。
1日中、寝てる間でさえもそばにあるので、そのiPhoneからスキャンができる、スキャンが終わるまでの間、寝転がっていても様子を確認できる、というのは驚きの快適さです。
「いるかいらないか分からないけれど、ここにあるのはじゃま」という紙類も、サッとスキャンしてシュレッダーです。
写真のスキャン画質向上がうれしい
以前、3台のスキャナーを使い分けているという記事を書きました。
このとき、写真のスキャンをフラットベッド型スキャナーで行っていると書きましたが、ScanSnap iX500は、写真のスキャン画質がかなり良くなっているので、これなら写真が使われている雑誌の切り抜きや舞台のチラシなどのスキャンも、すべてScanSnapで済ませることができます。
いちいち別のスキャナーを出してくる必要がなくなり、ここでも面倒くさくなくなりました。
モバイルデバイスからのスキャンに制約はあるが・・・
iPhone/iPad/Android端末からのスキャンでは、OCR機能が使えない、紙の向きを自動修正してくれない、などの制約があります。
しかしながら、普段からOCR機能はあまり使いませんし、紙の向きは事前に確認すれば済むことです。
できれば、パソコンとScanSnap iX500との間でも、WiFi経由でスキャンができるといいのですが、スキャンした紙類は、たいていの場合、すぐに持ち歩きたいことが多いので、iPhoneから直接スキャンができるだけで大満足です。
iX500は、WindowsとMacの両方で使えますが、利用できるソフトウェアに違いがあるので(Mac版Adobe Acrobatが付いてこないなど)、購入を検討されている方は、公式サイトの「添付品」ページで確認することをお勧めします。
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つい先日、本棚がすっきりスカスカになったはずなのですが、今見たら、もう本を入れる場所がわずかしか残っていません。場所が空いていると、何かしら詰めていきたくなるという不思議…。
▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「シゴトに美味しいスパイスを」中の人。