今回は、入力用のマイクについて書いておきたいと思います。
AmiVoiceで音声入力に使えるマイクを持っていない場合は、USBマイク付きのAmiVoice(パッケージ版)を購入するのが手っ取り早いです。
私は、Skypeでの通話などに使うため、SENNHEISERのヘッドセットを持っていたので、当初は音声入力にもこれを使用していました。
入力精度もかなり良くて、気に入っていました。
ところが、音声入力にヘッドセットを使っていると、あることが問題になってきます。
それは、「耳が暑い!」ということです。
とくに、夏場は暑くて10分くらいが限度です。
そもそも、AmiVoiceで音声入力中は、自分の声も相手の声も聞こえません。
それなのに、なぜヘッドセットを着けていなくてはいけないのでしょうか。
そこで、現在は、audio-technicaのコンデンサーマイクAT2020 USBを使用しています。
ヘッドセットではなく、スタンド型のマイクを利用する利点は、次のとおりです。
- 耳が蒸れない
- 飲み物を飲むときにマイクが邪魔にならない
- サッと立ち上がることができる
数時間、音声入力をしていると、この3つはかなり重要です。
耳が蒸れない
不要なものが耳に当たっていないのは、本当に快適です。
飲み物を飲むときにマイクが邪魔にならない
これは、経験者なら分かると思いますが、ヘッドセットのマイクが口元にあると、そのままではマグカップから飲み物を飲めないので、マイクの位置をいちいちズラさないといけません。
ストローを使えば、という案もあるでしょうが、温かい飲み物はストローでは飲めません。
サッと立ち上がることができる
ヘッドセットのコードがいくら長くても、頭にヘッドセットを着けている限り、パソコンと体がコードでつながったままです。
スタンド型マイクなら、マイクと体は離れていますから、サッと立ち上がって席を離れても、パソコンを引っ張ってしまうことはありません。
AT2020は、そもそも、自宅での教材録音用に購入したマイクでした。
コンデンサーマイクは、周囲の音を拾いやすいので、音声入力には本来あまり向いていないかもしれません。
しかし、AmiVoiceで使ってみたところ、口とマイクの距離をなるべく近づければ、ヘッドセットによる入力とほとんど変わらない入力精度が得られたため、それ以来、ずっと使っています。
私の作業環境では、iMacにParallelsを入れてWindows 7を動かしています。この環境において、コンデンサーマイクで音声認識精度を保てるAmiVoice SPは、相当に優秀なのではないかと考えています。
私がAT2020を購入したときは、日本のAmazonでは販売されておらず、米国Amazonからわざわざ取り寄せましたが、現在では日本でも購入できます。
ただ、スタンドに立てて使えるマイクであれば、ヘッドセットの弱点をカバーできると思います。
AT2020を購入するよりもずっと安上がりかもしれません。
参考製品
▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「シゴトに美味しいスパイスを」中の人。