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次の行動を見つけ出すための3つの自問

By: 23am.comCC BY 2.0


「とにかく何か行動を起こさなくては!」と思いつつ、何から手をつけていいのかわからない──。

生きていく限り、このような歯がゆい葛藤と何度となく向き合うことになるでしょう。だからといって、こうした葛藤に陥らないようにするために入念な準備をするのはあまり良い考えではありません。

まだ出題されていない問題の正解を探すようなものだからです。

必要なのは、どんな問題が出されても常に自分らしい行動でこれに応えられるようになること、すなわち問題の解き方ではなく向き合い方を持つこと。

避けるべきは、自分らしいかどうか、すなわち自分にとってしっくりくるかどうかという判断をスキップして、周囲の言動に同調してしまうこと。

「みんながやっているから、自分も…」というスタンスでいると、それまで苦労して築いてきた「自分フィルタ」はすぐに壊れてしまいます。「自分フィルタ」などというものを築いた覚えはない、という人でも、反射的に何かを言ったり行ったりしているのであれば、その陰で「自分フィルタ」が間違いなく機能しています。

自分フィルタは、外の世界と内の世界の間にあって、外から入ってくるあらゆるものをどのように受け止めるかを選り分けています。まさにメールのフィルタと同じく、大事な情報には重要ラベルをつけ、不必要な情報にはスパムマークをつけて内の世界への侵入をブロックするのです。

自分フィルタはかなり優秀なシステムですが、時々目詰まりを起こしたり、間違った振り分けを行ったりすることがあります。気づくたびにメンテナンスをかければいいのですが、一度に大量の情報が押し寄せたり、未知の事態に直面したりすると、機能を停止してしまうことがあります。

振り分けを放棄して、すべてを受け入れる、あるいはすべてを拒絶するようになってしまうのです。

こうなってしまうと、通常のメンテナンスでは修復は困難。

そこで、次の3つの自問が「ふっかつのじゅもん」となります。

  1. 自分は誰の役に立っているか?
  2. 自分は誰の役に立とうとしているか?
  3. 自分は誰の役に立つべきなのか?

順番が重要です。上から順に答えていきます。

1.自分は誰の役に立っているか?

いま現在の自分の立ち位置を確認します。何かをやらなければならないとしても、現在位置がわからなければ最初の一歩が踏み出せないからです。

僕自身であれば、このブログを通して仕事術に関する情報を発信をすることで、それを必要としている人の役に立っている(はず)、という現状があります。

実際に必要としている人は誰なのかまではわかりませんが、僕が目指しているのは「少し先にいる未来の自分」と「少し前にいた過去の自分」です。

未来の自分に対しては、今の僕が一時的に保持している「再現性のある何か」を引き継ぐこと。うまくいったのならその方法を、うまくいかなかったのなら教訓をそれぞれ残します。

過去の自分に対しては、もはや手の打ちようがないのですが、実際は過去の自分みたいな人が今この瞬間に視界に入ってきたのなら、彼らに対して伝えられることを伝える、というものです。

ここでキーワードになるのが「苦労」。

自分が過去にどんなことで苦労してきたのか。自分が苦労してきたことが糧となって、今この瞬間に誰かの役に立っているはずだからです。



2.自分は誰の役に立とうとしているか?

自分の立ち位置が確認できたら、次は誰の役に立とうとしているか。これは、何もなければ現状維持のままのはずです。

でも、自分フィルタが機能しなくなっている状況においては、これを再構築するべくゼロベースで「自分は誰の役に立とうとしているのか」を改めて明らかにする必要があります。

そもそも自分は誰に必要とされているのだろうか? ということです。

僕自身は、昨年くらいからこの部分が少しずつ明確になってきつつあります。その一つは「一人で仕事をしている人」というものです。端的に言えば組織を離れてフリーランスで仕事をしている人。

僕自身、今年でフリーランス11年目に入りましたが、フリーランスを始めたばかりの人、あるいは始めようとしている人にとって、ある程度は必要に応えられる部類に入ると考えています。

10年間を振り返って「苦労」と呼べるものはあまりなかった気もするのですが、それは次から次へと新しい苦労に見舞われることで“上書き”されているだけで、実際にはけっこう苦労している気がします。

一度に相手にする苦労は1つだけで、それが常に入れ替わっている、という感じでしょうか。

でも、そんな苦労1つ1つについて、どんな風に対処してきたのかについて改めてまとめることは意義のあることかもしれません。



3.自分は誰の役に立つべきなのか?

ここまででも十分なのですが、さらにストレッチして、今後の自分は誰の役に立つ自分になっていくべきなのか、その青写真を描いておきます。

主体性なく周囲に同調して動き出したり、思いつきだけで行動を起こしても、そこに自分らしさと見通しがなければ継続性が得られないからです。

「一人で仕事をしている人」の役に立とうとしても僕一人にできることは限られています。

であれば、少しややこしいですが、僕と同じく「『一人で仕事をしている人』の役に立とうとしている人」がいれば、その人たちの役に立とうとすることは、継続性を高めることになりそうです。

このあたりはいろいろ説明が必要な気がしますが、すべて端折ってまとめれば、誰か一人に「魚」(モノ)を提供するのではなく、何人かの人に「魚の釣り方」(情報)を提供する、ということになります。



  1. 自分は誰の役に立っているか?
  2. 自分は誰の役に立とうとしているか?
  3. 自分は誰の役に立つべきなのか?

以上の3つの自問、時間のあるときに是非取り組んでみてください。