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時間を2%だけ節約する

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佐々木正悟 出典を記憶していないのが恐縮ですが、以前「2%節約法」というような方法論を見聞きしたことがありました。

要するに、支出を2%だけでも節約すれば、たとえば月収50万円の人であれば、毎月1万円ずつ節約することが可能だ、というわけです。

なんだかちょっといい気分にさせられる話ではありますが、実際にやってみると、けっこう無理があります。私は実際にやってみているのですが、この計算が成り立つには、あらゆる支出について2%確実に節約しなければなりません

が、年金、保険、税金など、0.1%の節約もさせてくれない定額支出はたくさんあります。しかもそういうのに限って支出額も大きいのです。

だから現実的には、他で3%の節約をまんべんなく行うか、全体での2%の節約はあきらめるか、いずれかになります。それでも、できる部分の2%の節約を徹底すれば、けっこうな節約が期待できます。

24時間の2%は?

これを時間でやってみよう、というわけです。時間もお金と同じく、移動時間や会議の時間など、1%も節約させてくれない「支出」があるとはいえ、毎1時間ごとに2%の節約ならば、不可能でもなくなります。

1時間につき2%節約するというのは、60分かけているところを58分48秒でやめる、ということです。ここまで細かく計るのは難しいので、1時間かけるところを58分で済ませるようにします。食事に1時間かかっているなら、58分できりあげるわけです。

すごく簡単にやれそうに聞こえるかもしれませんが、全ての行動にかける時間を、必ず2%ずつ節約するというのは、決して容易なことではありません。昼食の60分を58分にするのは確かにできるでしょうが、10分の休憩予定のところを20分休んでしまったら、-100%です。すべておじゃんになりかねません。

実際、この手の時間節約の難しさは一つ一つの行動を98%の時間で済ませるというところにあるのではなくて、あらゆる行動について、監視の目を光らせ続けていないと、すぐダメになってしまうところなのです。

時間はお金と違って「留める」ということができないため、使い続ける中で節約し続けなければならないのが厄介なのです。

とは言え、時間のタイムラインリストを使えば、これも可能になります。

smartphone-w250つまりタスクシュート式にやれば、不可能ではありません。容易だとは言いませんが、仕事中に脱線したりすることを一貫して防ぎ、時間単位を1時間ずつではなく、30分単位で区切るようにしていけば、24時間の2%を「自分の時間」にすることが可能になります(ちなみに睡眠時間についていうと、7時間に対しては8分24秒となります)。

首尾よく2%の節約がなったとして、得られる時間は、28.8分、つまり30分弱です。

» 「1日30分」を続けなさい! (だいわ文庫)