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「クローズ・リスト」で仕事のやり残しを防ぐ




一度に実行できることは1つだけ。

やるべきこと、やりたいこと、やっておいたほうがいいこと。
それぞれに種類も重さも大きさも違う。

せいぜい、どれか1つか2つしかできない。
分かっていても、とりあえず全部やることにして、スタート。

ほどなくして、どれもできないうちに時間ばかりが過ぎていることに気づいて唖然とする。

やることがたくさんあっても、一度にできるのは1つだけ。
であれば、対策は以下のいずれか。

  • その1つしかできない状況に自分を追い込む
  • その1つしかできない状況を再現するツールを使う

カフェや会議室に籠もる。
Doingリストを使う。



仕事を「量」として把握する

大橋悦夫この「絵」は今から14年ほど前の2001年7月18日に描いたものです。

当時はまだ「TaskChute」という名前はありませんでしたが、その前身となる自作のタスク管理ツールを使い始めて3年目でした。

カラフルな玉は「やること」を表しており、1つずつ順番に落ちてきます。

今のところ「やること」は全部で7個あり、このままいくとピンク色の玉の次は灰色の玉が落ちてくることになるでしょう。

上ぶたがないので、「やること」がもっと増える懸念がありますが、少なくとも現時点においては「クローズ・リスト」の状態です。

「やること」がそれぞれ何時に始められるのかは分かりませんが、全体の分量が分かっている限りは、すべて終えると何時になるのかは算出できるでしょう。

この「見通し」が得られていることが何より重要であり、次に重要なのが最初にどの「やること」から手をつければいいのかが見えていることです。

仕事量を適切に保つための「クローズ・リスト」

その6年後に読んだ本に、まさにこのことが書かれていました。

いつも同じ方法で優先順位をつければ、必ず同じような仕事がやり残しになります。緊急な仕事から始める人は、どんな仕事も緊急になるまでやらないし、大事な仕事を選ぶ人は、大事ではない仕事には目もくれません。

この問題を解決するには、仕事量を適切に保つしかありません。できない仕事を引き受けない方がよいのはそのためであり、それを実現するのが、この「クローズ・リスト」です。

くり返しますが、仕事を完了できるなら順番はどうでもいいのです。

最後の「順番はどうでもいい」という部分については個人的にはやや気になるところではありますが…。



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