今回は本連載の中でたびたび出てくるGTD(Getting Things Done)が会社員の方におすすめな理由をご紹介します。
GTDを全く知らなくても大丈夫です。まずはGTDがどういう効果をもたらすのかを知ってもらいたいと思います。
- 1.安心感を持って仕事に取り組める
- 2.自分の意志で今すべきことを選ぶことができる
- 3.複数の仕事を効率よく、同時に進めることができる
1.安心感を持って仕事に取り組める
GTDを習慣にすると、どんなに仕事が多くても安心感を持って仕事に取り組めるようになります。
それはなぜかというと、GTDは自分の仕事に見通しを与えてくれるからです。
GTDでは、(1)気になっていることをすべて書き出し、(2)望むべき成果(ゴール)を定め、(3)ゴールにたどり着くための物理的アクションを書き出し、(4)それを信頼できるツールで管理します。
気になっていることをすべて書き出しておけば、自分の仕事の量が把握できる他、記録として残るので忘れても安心です。
望むべき成果に加えて、ゴールにたどり着くための物理的アクションも書き出されているので、それを見れば何をやるかすぐにわかります。
さらに、信頼できるツールに預けることで「気になることはすべてそこにある」という快適な状態を生み出すことができるのです。
2.自分の意志で今すべきことを選ぶことができる
「ここで手を止めたら、後でわからなくなるから」「緊急には思えないけれど、人から頼まれた仕事だから」
そう自分に言い聞かせて、急ぎではない仕事から手をつけていった経験はありませんか? そしてその結果、本来やるべきだった仕事が後回しになり、残業した経験などはありませんか?
GTDを習慣にすると、何となく目の前にある仕事をするのではなく、「今これをやるべきだ!」という明確な判断の元に仕事をできるようになります。
これは、信頼できるツールを見れば「今やるべき仕事」をすぐに確認できることと、とりあえずメモさえ残しておけば、後回しにした仕事を「レビュー」という作業で回収できるためです。
今やる理由がはっきりした仕事から片付けていくようにすれば、納得感を持って気持ちよく仕事をすることができます。
そして、後回しにしても良い仕事は「余裕があるときに行なう」か「やらない」ようにすれば、残業や期限に間に合わないということは減っていくでしょう。
3.複数の仕事を効率よく、同時に進めることができる
同時に進めることができるといっても、マルチタスクを行なうわけではありません。
GTDとはある意味、それぞれの仕事のToDoリストや進捗記録をひとまとめに管理するようなものです。
複数の仕事を同時に進める場合に問題になるのは、切り替えでの時間のロスです。特に、「次にやること」や「どこまでやったのか?」を確認する作業に時間がかかります。
しかし、ToDoリストや進捗記録をすぐに取り出せる環境であれば、複数の仕事を同時に進めていても、効率よく処理できることは想像がつきますよね。
そういった環境を実現してくれるのがGTDなのです。
まとめ
「忘れている仕事はないか? 本当にこの仕事に手を付けていていいのか?」
GTDは仕事中に生じるこうした不安やストレスを解消してくれる情報整理術です。特に会社員の方は、人からの頼まれごとが多いこともあり、不安やストレスを感じやすいと思います。
不安やストレスから生じる精神の疲労はできれば無いほうが良いですよね。「自分は抱えている仕事や依頼が多い」「忘れっぽい」そう感じている方に、GTDは本当におすすめです。
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8/9(金)に、私が書いた電子書籍が発売されることになりました!仕事に追われ、うつ病寸前だったサラリーマンがオフィスサーファーとなるに至った経緯や、具体的にどのようなタスク管理・仕事効率化の工夫を行なっているのかについて書きました。よろしくお願いします!
▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。