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IMで「話しかけてもらう」ことの効用

最近、Remember The Milk(RTM)というタスク管理ツールを使い始めたのですが、その中で最もメリットに感じている機能が、IMによる通知(リマインド)です。

▲右側にIMの選択肢を載せていますが、ほとんどのIMに対応していることが分かります(IMで通知を受けるには、RTMのリマインダーを“友達”に加えておく必要があります)。

決めた日に指定のアドレス宛てにメールでリマインドさせるだけですと、たとえ携帯メールに通知させた場合でも、気づかなかったり、あるいはカバンの中に入っていたりすれば、タイミングを逸してしまいます。そもそも携帯を家に置き忘れれば通知を受けることができません。

でも、IMであれば、PCメールよりも、携帯メールよりも、もっと近い間合いに飛び込んでくるため、より強いリマインドが実現します。

PCメールにしても携帯メールにしても、ほかのメールに埋もれたり、そもそもメールチェックをしなければ確認できませんが、IMであれば万難を排して、というより強引に話しかけてくるために、「お?」と思う度合いが高くなるわけです。

さらに、IMはもともと「チャットソフト」ということもあり、メールよりも「話しかけられる」という感覚が生まれやすいため、例えば、仕事をしていてふと同僚から、「ねぇ、ちょっと今いい?」と話しかけられるような、“集中を優しく妨害する”という特徴を持ちます。

忙しい時は、IMで話しかけられても、作業が一段落するまで──メールを書いている時であれば、入力中の文字を変換し終わるまで──は、応答しないことが多いと思いますが、この一呼吸おける余裕が“集中を荒々しく妨害する”電話にはない特徴と言えます。

このように、せっかく話しかけてもらえるインタフェースなので、やるべきタスクを登録するというよりも、もっと別の使い方ができないかと思い、今週から以下のような項目を登録しています。

 「今週のテーマは、午前中の時間を大事に使う!」(毎朝9:00)

いわば週次目標なのですが、毎朝仕事を始める時にこのメッセージを目にすることで目標を再確認することができます。

そして毎日繰り返されるタスクとして設定しておくことで、翌日用に同じ“タスク”が自動的に複製されます。一方、本日の分は“未完了”として残るわけですが、その日の終わりに1日を振り返って、その目標を意識して取り組めたのであれば「完了」、できなかったのであればそのままにすることで、1週間後の“勝率”が分かります。

ほとんど勝てなかった、ということであれば目標に無理があったり具体性に欠けていた、という反省を引き出すきっかけになり、より自分に合った目標設定ができるようになるでしょう。

なお、週次目標は、週記から引き出すようにすると良さそうです。

そこでふと、この「浸りによる癒し効果」を習慣作りに活かせないかと思い立ちました。足跡は日々書いているブログです。週記のススメでは文字通り週に1度、1週間の間に自分が書いたブログを読み返すことで「発見」を引き出すコツをご紹介していますが、この週記をスタンプラリーのごとく楽しく続けるための足がかりにしてみます。

また、メールよりもリマインド度合いが高い点に注目して、

 ・出発まであと15分!
 ・あと3分で出ないと遅刻する!

といった“最後通告”タスクも登録しています。路線検索で乗ろうと思っている電車を調べたら、ついでにRTMに、その電車に間に合うための出発時刻も登録しておくわけです。

外出予定が入っていても、ギリギリまで作業をしたい場合に有効でしょう。今まではタイマーをセットしていましたが、指定した時刻になると無味乾燥なアラーム音が鳴るだけよりも、具体的な言葉で話しかけてもらう方が、つまりデジタルなアラームよりもアナログなメッセージの方が、作業を中断する際に受けるストレスが少ないのではないかと感じています。

また、アラーム音やチャイムによってデジタルに“終わり”を告げられるのは、何かの試験を受けているかのような緊張感やストレスを思い出させるため、個人的にはあまり気持ちの良いものではない、ということもあります。

というわけで、RTMは本来はタスク管理ツールなのですが、今のところは「日々の心がけ管理ツール」として活用しています。