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スペシャリティになるために手間と時間を集中投資する

最近読んだ『僕は君たちに武器を配りたい』、数年ぶりのグッと来た本なので内容に踏み込んで少しずつ紹介していきます。

では、どういう人ならば、資本主義の社会でお金を増やすことができるのか。

簡単にいえば、「より少ないコストで、みんなが欲しがるものを作った人」である。

その逆に、みんなが欲しがらないものを作ったり、必要以上のコストをかけて作る行為は、社会的に無駄な行為となり、自然と淘汰されていく。これが、資本主義の基本的な構造である。

資本主義社会の中で正しいアウトプット、つまり顧客に売れる商品を提供し続ける人は、その見返りとしてたくさんのお金を得ることができる。そのお金を使ってさらに人々が欲しがる商品を開発し、生産力を高めることができるので、さらにまたお金が入ってくる、という上昇スパイラルを描くことができる。(p.51)

赤字は大橋。

こちらで、スペシャリティ(=替えが利かない人)になるための方法として「これまでの枠組みの中で努力するのではなく、まず最初に資本主義の仕組みをよく理解して、どんな要素がコモディティとスペシャリティを分けるのか、それを熟知すること」という一文を引きました。

上記引用はその答えの一つです。

僕はこの部分を読んだ時に、これは2つの意味でブログにも言えるな、と感じていました。

1つはスペシャリティとしてのブロガー。もう1つはスペシャリティとしてのブログ記事です。

1つ目のブロガーについては、より少ない手間と時間で、みんなが欲しがる記事を書いているブロガーが多くの読者から支持を集める、という構図です。

誤解のないように補足すると、手間と時間をたくさんかけない方がいい、というわけではもちろんありません。手間と時間をかけたからといって良い記事(=みんなが欲しがる記事)になるとは限らないからです。

ブログの場合、集まるのはお金ではなく多くの読者からの支持です。これだけでは直接的には「食えない」わけですが、この支持とは『ツイッターノミクス』で言うところのウッフィーにほかなりません。

ウッフィーのパワーをうまく表現しているのが以下の一文。

» 影響力を最大化する仕事 | sadaakikato.com

twitterのフォロワーが
100万人いるひとなら
1億円をかせぐのは難しくない。
逆に、1億円を持っていても
twitterのフォロワーを
100万人にするのは難しい。
“評価” > “お金” 時代を
やさしく強く生き抜くために
どうしたらいいのか?


2つ目のブログ記事については、最近シゴタノ!でご紹介した記事がまさにそれを物語っています。


» 【iOS 5】超絶便利で捗りますぞ!ホーム画面から「Wi-Fi」や「明るさの設定」まで一瞬でいく方法
【iOS 5】超絶便利で捗りますぞ!ホーム画面から「Wi-Fi」や「明るさの設定」まで一瞬でいく方法 | NANOKAMO BLOG

» iPhone の設定画面へのショートカットを無料で簡単に作成するサービス ?
iPhone の設定画面へのショートカットを無料で簡単に作成するサービス ? OTCHY.NET


ほぼ同じことができるのですが、昨日の記事では85円とはいえ有料アプリを使う必要がありました。今日の記事では無料で同じことが実現できます。

さらに、今日の記事では書き手自身のスペシャリティ(=ウェブサービスを作ること)が発揮されています。

この2つの記事からわかることは、自分の時間と手間を集中投下しても惜しくない領域を1つ決めることの強さです。その分、ほかのテーマについては手薄になりますが、それを補ってあまりあるリターンが集中という投資から得られます。

自分のスペシャリティを見つけ、育て、そして広めていくうえではブログを書いてみることはとても有効な手段といえるでしょう。

» 僕は君たちに武器を配りたい


» ツイッターノミクス TwitterNomics