昨日、ようやく「ゼロ・グラビティ」(2013)を観て、いろいろ感じるところがありつつ、一夜明けてふと思い浮かんだイメージ。
サンドラ・ブロックが、宇宙船内を区画から区画に移動していくシーンでタスクシュートを想起。
一つの区画(セクション)を抜けたら、いま通り抜けてきた通路のハッチを閉じて、前にしか進めないようにする。
実際のシーンはきわめて壮絶で、命からがら何とか逃げ延びるというシチュエーション。
ともあれあの浮遊感は極めてリアルで「無重力状態ってこんな感じだよね」という想像ベースのイメージを完全な形で映像化していて陶酔する。
このように存分に無重力感を味わわせておいて、最後にものッすごい重力を感じさせるサンドラ・ブロックの重々しい、文字通り地を這うようなリアル・パントマイムがズシンとくる。
むしろ、宇宙空間でのあれこれはこの「ズシン」を伝えるためだけの、長い長い前振りに過ぎなかったんじゃないかとさえ思わせる。このシーンばかり繰り返し観てしまった。
ラストシーンなのであんまり詳しく書けないのがもどかしい。