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仕事のコツを現実の仕事に活かす

言語学を持ち出すまでもなく、世界じゅう、どんな言語でも、単語だけを並べただけでは意味は生まれない。つまり単語は、そのままでは使いものにならない、たんなるユニットだ。単語だけを憶えるのは、将棋でいえば駒の動かし方だけを憶えるようなものだ。いくら金や銀の動き方を知っていても、将棋は強くなれない。いろいろある駒をどう関連づけて使うか──すなわち、定跡を知ってはじめて、将棋というゲームは成り立つのである。

英語力向上の秘訣は、できるだけ多くの英短文を憶えることである。英短文は、将棋で言えば定跡にあたる。定跡をしっかり憶えて、はじめて駒である単語の使いようがわかってくる。英短文の暗記は多ければ多いにこしたことはないが、時間の制約もあり、できることなら省エネ学習をこころがけたい。大学入試レベルで言えば、500~700も憶えれば十分である。

『新・受験は要領』より


仕事を効率よく進める上では無数のコツがあるが、これらのコツを実際の仕事に活かすには、コツの使い方を知っておく必要がある。コツの使い方は、コツそのものを知っているだけでは身につかず、頭の中にある知識としてのコツを実際の仕事に当てはめる試行錯誤を通して、少しずつ身体に染みこんでいく。

コツを知らずに取りかかると痛い目に遭うことが少なくないものの、知識としてのコツを知っているだけよりも身になる経験ができる。大切なことは、痛い目に遭ったら、次回にそれを防ぐ上で必要なコツをそこから拾い集めること。

» 新・受験は要領 (Challenge & Success―和田式合格のストラテジー)